内容説明
自然資源を持続的に利用するためにはどうすればいいのか。過少利用などさまざまな問題を抱える現代日本の山野河海の現場から、新しいコモンズ論を展望する。
目次
フィールドからコモンズを考える
サンゴの海の利用の現状と課題―柏島の海から考える
沿岸海域の「共」的利用・管理と法
流域管理と水産資源の持続的利用―高知県物部川
アユ持続的資源の非持続的利用
都市住民との協働による阿蘇草原再生の取り組み
三瓶草原の史的展開と過少利用問題
低島における地下水の富栄養化問題とサンゴ礁劣化
地下水法の現状と課題
オープンアクセス・コモンズの数量分析
コモンズの類型と現代的課題
海洋自然資源の長期持続的利用のためのコストの理論
山野河海の持続的利用をめざして
展望:フィールドから理論の見直し・政策提言、そして法制度へ
著者等紹介
新保輝幸[シンボテルユキ]
1964年生まれ。京都大学農学部卒業、同大学院農学研究科博士課程修了。博士(農学)。現在、高知大学教育研究部総合科学系黒潮圏科学部門教授。環境経済学
松本充郎[マツモトミツオ]
1971年生まれ。東京大学法学部卒業、上智大学大学院法学研究科博士後期課程満期退学。修士(法学)。現在、高知大学教育研究部人文社会科学系准教授。行政法・環境法・法哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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