内容説明
フッサール相互主観性理論により他者経験、客観的世界の構成、心身問題、社会性の根拠づけ、異文化理解などのさまざまな問題群が読み解かれる。
目次
第1章 フッサールにおける他者経験の問題(第一次的還元と私の固有性圏域;類比による統覚としての他者の間接現前化の解明)
第2章 感情移入論をめぐる諸問題(フッサールの感情移入論;表現と感情移入;テオドール・リップスの感情移入論をめぐる諸問題;シェーラーの共感理論)
第3章 モナドと相互主観性(フッサールにおける相互主観性のモナド論的構成;モナド論的現象学と社会的なものの根拠づけ)
第4章 相互主観性と異文化理解の問題(人類のヨーロッパ化をめぐる諸問題;東西思想の普遍性とグローバル化されつつある世界)
著者等紹介
石田三千雄[イシダミチオ]
1953年岡山県に生まれる。1976年広島大学文学部卒業。1978年広島大学大学院文学研究科修士課程修了。現在、徳島大学総合科学部教授(現代哲学)。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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