内容説明
本書は、二十一世紀初頭の大峯奥駈道の状況を後世に伝え得る好著である。
目次
大峯奥駈道について(大峯奥駈道;奥駈の変遷;役小角(役行者)
奥駈と順逆峰 ほか)
大峯七十五靡(第七十五靡―柳の宿;第七十四靡―丈六山;第七十三靡―吉野山;第七十二靡―水分神社 ほか)
著者等紹介
森沢義信[モリサワヨシノブ]
1941年福井県福井市生まれ。64年に大阪外国語大学インド語科を卒業。現在、日本山岳会関西支部会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Shoji
65
千有余年の間ずっと守り続けられた山岳信仰。古来、神仏習合の思想のもと、山に神が宿るとして厳しい山岳地帯は修験の場となりました。その後、明治の神仏分離、廃仏毀釈を乗り越え、現在も山岳信仰は受け継がれています。そのひとつの形が世界遺産としての登録だと思います。この本は、吉野から新宮に至る奥駈道の行場の解説を軸に自然や文化や民俗に言及しています。奥深い一冊です。2017/10/04
あずき
14
奈良の吉野と熊野を結ぶ1300年の伝統ある山岳信仰の道。世界遺産に登録されています。森沢さんが実際に奥駈道を歩き、現在の状況と歴史が詳しく書かれています。大峰に登山する方は読んでみる価値ありだと思います。他の山域と違った独特の空気感、奥深い山の絶景に加えて歴史を知る事でより楽しく、気持ちも引き締まるかもです。2019/03/27
ネオ
8
これほど詳しく大峯奥駈道の七十五靡について書かれている本を知らない。読み応えあり、読み終わるのがもったいなくてゆっくり読んだ。YouTubeにいろんな人が奥駈道をアップされているので実際の映像を見ながら。読んでいる間はとても楽しかった。2023/02/04
アメヲトコ
4
まさに足で書いたというべき大作。西国巡礼に関する著作といい、森沢さんのお仕事には圧倒されます。2012/02/03