内容説明
本書は、元日立の生産技術者が、「仕事の方法」の分析・改善のプロとして、また地球市民としての連帯責任感から、見捨てておけなかった人文系学問領域での、定年後の一五年間をかけた研究の成果である。文明崩壊の危機を脱するための原動力となる新しい政治システムの構想の提案書である。人文系学者の「仕事の方法」を分析した結果、社会的に重要な活動領域が未発達であることを発見した。発達に必要な新しいパラダイムの提案書である。これを歴史的にみれば、四〇〇年前にフランシス・ベーコンが『ノヴム・オルガヌム』で意図した「諸学の大革新」という大計画を、現代社会の状態に合わせて具体的に展開したものとも解釈できる。
目次
本書の概要
第1部 新しい世界政治システムの概要(未来ナビと新しい地球社会の建設プラン;問題の根本原因と未来ナビによる解決;新しい政治システムの要点確認;持続可能な社会へ計画的に移行する)
第2部 人文系活動におけるパラダイム転換とイノベーション(学問における新しいパラダイム;個人の人生と社会の航行支援;人文系と理工系の学問の融合;社会の基盤にすべき思想と知識体系)
最終章 二一世紀の歴史的位置づけ
著者等紹介
山縣俊夫[ヤマガタトシオ]
1948年茨城県日立市生まれ、茨城大学工学部機械工学科卒業。(株)日立製作所入社、重電機工場の生産技術部門にて蒸気タービンの羽根曲面NC加工用CAD‐CAMシステム等の開発に従事、情報システム部門にて工場内技術管理等に従事。現在、NPO法人日立理科クラブ 理科室のおじさん、ドラッカー学会、地球システム・倫理学会会員、比較思想学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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