内容説明
きみはわたしがであってきたらくだとはぜんぜんちがうね。あおくってなんだかへんてこだ。みんな違うからこそ、みんないい!LGBTQ、発達障害、海外ルーツの子どもたちなど、共生社会の土壌をはぐくむのに最適な一冊。他者との違い、感じ方、考え方の違いを知ることのわくわく、どきどき!多様性を認める感性を培うことのできる絵本。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒラP@ehon.gohon
20
著者の茂田まみこさんと長村さと子さんがパートナーであるということを知った上で、この絵本を読むと心の世界が深くなっていくような気がします。 しかもこの女性カップルは、子どもを出産して親となったことを公表しました。 それだからこそ、青いラクダは独自の世界を生きているのです。 茶色いラクダと共に、それぞれの世界を共有しながら旅を続けていく先にはLGBTの象徴の虹が見えていました。 理屈ではなく感性で理解する絵本のようです。2023/04/25
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
11
青いらくだは旅をしています。空や夜や海とのステキな出会いが続きます。旅の途中出会った茶色いらくだは、青いらくだの知っている空や夜や海とは違った印象をもってます。茶色いらくだは青いらくだに誘われ自分とは違う空や夜や海を教えてもらいに行きます…。自分とは違う色(見た目)、自分とは違う考えは悪いものではないんだよ、と教えてくれる絵本。著者の茂田まみこさんと、永村さと子さんはパートナー、「一般社団法人こどまっぷ」で活動されています。 【ジェンダー絵本 LGBTQ+】2022/08/15
ヒラP@ehon.gohon
10
【再話】大人のための絵本2023/04/30
くろばーちゃん
3
少数派の青いラクダ。多数派の茶色いラクダと出会い「へんてこだ」と言われたにもかかわらず、自分が素晴らしいと信じたものを共有するために誘います。「いっしょにあいにいかないか」と言える勇気が素晴らしい。そして、排他的とも思える茶色いラクダがそれに応じるのも素晴らしい。自分とは違う価値観の世界に飛び込むこともまた勇気のいることだろう。これもまた素晴らしいことだ。2023/02/05