目次
序章 やさしい人
第1章 法然の生涯
第2章 一枚起請文の思想
第3章 念仏の意義
第4章 法然批判
終章 法然から親鸞へ
著者等紹介
伊藤益[イトウススム]
1955年京都市に生まれる。1986年筑波大学大学院博士課程哲学・思想研究科修了(文学博士の学位取得)。現在、筑波大学人文社会系教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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churu
2
門徒でもある親鸞研究学者によって書かれた法然の考察。硬い学術論文的な本かと思いきや、親鸞の師である法然の思想について自ら素人と認めた上で、読者とともに学び考察して行こうとする意思表示のように「ですます調」の親切平易な文体で書かれていて非常に読みやすい。法然を「やさしい人」と規定し、人物と思想を浮き彫りにしつつ、親鸞の師である法然という人物の大きさに絶対の確信を置いているがゆえに、法然にも敵対する人間の批判にもフェアに向き合ってゆく。結びの法然から親鸞へと続く流れまでの考察も明快で、気持ちのいい読書だった。2024/11/15
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