内容説明
今回「老子」を読むに当たっても、可能な限り原文の一語一句を大切にして“和訳文”なるものを作成し、語句の解説に当たっては「老子」全体の脈絡を念頭に置き、関連する他の箇所を明示しながら、断片的な解説に終わらないように努めた。また欧米思想を念頭におきつつ、現代の日常生活の観点から「老子」を読み直すことに主眼をおいた。
目次
「道」は直接言葉で語れない
何事も、相手があってのこと
無為、無欲
満々と水を湛える湖水の如く(「冲」の思想)
囚われのない心(「中」の思想)
「道」は「天地の根」
我が身は二の次
水の如く
欲張り者の銭失い
乱れた心に「道」を抱く〔ほか〕
著者等紹介
佐竹昭臣[サタケアキオミ]
1937年東京都に生まれる。1961年早稲田大学第一文学部(西洋哲学)卒業。1968年早稲田大学大学院文学研究科(西洋哲学)博士課程単位修了。新潟大学教育学部助手。1991年文部省短期在外研究員(西独逸)。1996年新潟大学教育学部長。1998年新潟大学教育人間科学部長。2002年新潟大学定年退職。新潟大学名誉教授。文京女子大学人間学部教授。2003年文京学院大学人間学部教授。文京学院大学副学長。2009年文京学院大学退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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