叢書新文明学<br> アフター・モダニティ―近代日本の思想と批評

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叢書新文明学
アフター・モダニティ―近代日本の思想と批評

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  • サイズ B6判/ページ数 232,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784779304316
  • NDC分類 121.6
  • Cコード C3095

内容説明

敗戦から七十年、我々はどこに向かうべきか?中江兆民、北村透谷、石川啄木、小林秀雄。彼らを知らずして、本当に「現代日本」を語れるのか?

目次

第1部 矛盾時代への処方箋―現代社会、ロマン主義、明治日本(近代日本という迷宮へ;中江兆民―東洋のルソーと『社会契約論』;北村透谷―「詩人」の登場とその挫折;石川啄木―百年前の「時代閉塞の現状」)
第2部 「批評」の誕生―小林秀雄と昭和初年代(「危機」と「批評」―解体する時代のなかで;取り払われた「屋根」―第一次世界大戦と西欧;近代日本の「不安」―関東大震災、新感覚派、芥川龍之介の死;「非人間的なるもの」をめぐって―プロレタリア文学と近代の超克;「意識」と「自然」―初期小林秀雄の試行;「批評」が生まれるとき―「様々なる意匠」;見出された「宿命」―近代日本と伝統)

著者等紹介

先崎彰容[センザキアキナカ]
1975年生まれ。東京大学文学部倫理学科卒業。東北大学大学院文学研究科日本思想史博士課程単位取得修了、博士(文学)。その間、文部科学省政府給費(日仏共同博士課程)留学生として、フランス国社会科学高等研究院(EHESS)に留学(専攻:国際日本学)。現在、東日本国際大学東洋思想研究所准教授

浜崎洋介[ハマサキヨウスケ]
1978年生まれ。日本大学芸術学部卒業。東京工業大学大学院社会理工学研究科価値システム専攻博士課程修了、博士(学術)。現在、文芸批評家、日本大学芸術学部非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ころこ

33
前半の先崎の文章が読み難く、釈然としません。7年前の本ですが、今書くと本書の文体では書かないのではないかと思います。本書は明治期、昭和期にあった社会の行き詰りが個人の実存的な浮遊感を生み、揺り戻しがあることで性急に政治化する問題を現在の状況と重ね合わせて批判しています。若書きの文体がその思想を誘発するような誤解を受けかねない気負いというか嫌らしさの印象があり、否定的レビューのほとんどがこの点に無意識のうちに気付いているのではないかと思います。近代の自由主義が行き過ぎると、その対抗思想としての全体主義が構想2022/04/14

ぽん教授(非実在系)

5
近代が引き起こす必然的な矛盾。これに対する対処として過去に閉じこもっても激しく反発し革命を企ててもそれはロマン主義であり必ず失敗する。では、どうすればよいのだろうかという命題に対して解を与えんとする試みである。「AのためのB」という手段→目的という構造でなく、AのためのAというトートロジーでもなく「ただひたすらAを実行」という構造が答えだ、とする小林秀雄の発想は自分には新鮮である。問題は、これはあくまで感覚的なものである限り向き不向きが生じることである。万人向けの対処とは言い難い。2016/11/19

ドクターK(仮)

2
明治維新以降、西洋化、近代化に突き進む日本に違和感を覚え、それと徹底的に向き合った文学者や批評家たちの声に耳を傾けることで、現代の日本を読み解く補助線を得られるのでは、というのが本書のコンセプトだろう。自分は文学に疎く、読み進めるのに苦労した部分もあったが、小林秀雄ら偉大な先人たちの抱いた感覚を少しでも共有したいと思った。2014/10/29

山名

1
戦後は戦前の課題を一切不問にしてきた。果たしてこの判断は妥当なのか。本書はこれに立ち向かったものだろう。「こうあるはずだ」で思考停止したとき、もし「そうでなかった」と気づいたならば我々はどうするだろう。戦後空間がこの先も続くなら上のような問いは今後も不要だろう。しかし戦後空間は「感覚」でなく「現実」に崩れ去っているのではなかろうか。2016/03/18

左手爆弾

1
よく読むと、戦争の匂いが近づいて喜んでいる人たちが書いた本なのだと感じる。あとがきを読めばわかるように、戦後が終わり(わからなくはないが具体的な根拠は書かれていない)、戦前と同じような「ぼんやりとした不安」みたいな支配するこの時代にあえてこそ、過去の評論を改めて取り上げるという試み。文芸評論には疎いので、それが仕事としてどのように機能しているか言及しない。しかし、全体的に危険思想だと感じた。真も善もなく、直裁に「美」が前面に出てくるような書き方が実に危ない。ロマン主義への批判に応答しているとは思えない。2015/11/21

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