出版社内容情報
福井 一光[フクイ カズテル]
著・文・その他
内容説明
人類の行く末を左右する科学・技術の問題、一筋縄では掴まえ切れないグローバリゼーションの問題、全てがシステム化されていく現代のただ中にあって解体されつつある主体性とその生きる場所の問題、科学主義や自由・平等主義に捕らまえられてしまっている教育の問題、内閣府の「我が国の若者・女性活躍推進のための提言」でも強調されている「女性らしさ」と女子大学の可能性の問題等々といった現代的諸問題をテーマとした論文集。
目次
第1講 歴史的投企としての科学・技術―ヤスパース技術論の批判的検証とその可能性
第2講 共生問題の前提―近代史の中に刺さったキリ、デカルトと現代
第3講 グローバリゼーションと田辺元の「種の論理」―複雑系を見定める視屋
第4講 西田幾多郎の「場所的論理」―「作られたものから作るものへ」
第5講 論理と現象と―包括者と超越者、絶対者観の二重構造
第6講 教育が成立する論理―ヤスパースの教育論を手がかりにして
第7講 女子大学興国論―「女性らしさ」の可能性を求めて
著者等紹介
福井一光[フクイカズテル]
鎌倉女子大学学長。1948年、神奈川県に生まれる。バーゼル大学大学院哲学・歴史学科博士課程修了(哲学博士)。専門分野は、近代ドイツ哲学、比較思想(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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