内容説明
人類は「いのち」をいかに尊んできたのか?世界の諸宗教にその軌跡をたどる斬新にして明快な研究書の現在。用語解説付き。
目次
第1章 「~教」以前の“宗教”とは?―その原初的にして本質的な姿(「いのち」に気づく;「いのち」の表現;「いのち」の解釈;「いのち」のゆくえ;「いのち」の価値観)
第2章 多様なる「~教」の発祥・成立・展開(「宗教学」の基本的立場;人類の歴史から「宗教史」を切り取る―8宗教の選択;「宗教史」の縁起性と啓示性;「宗教氏」における「唯一神」の生成;人間の脳裡に蓄積した多次元的時間の還元)
第3章 比較宗教学の目的と方法(バランス感覚にもとづく諸宗教の把握;比較するには共通項が必要である;「聖なるもの」をめぐる宗教の構成要素;比較宗教学のモラル)
第4章 比較宗教学の実践例(大切なものは眼に見えない―諸宗教の至聖所にみられる「空の御座」;初めに、8宗教を俯瞰する;8宗教にみられる影響関係・共通点・相違点;続いて、3宗教と比較する)
著者等紹介
田中かの子[タナカカノコ]
1994年駒澤大学大学院人文科学研究科博士課程仏教学専攻修了。1991~1995年インド国立デリー大学大学院人文科学研究科博士課程仏教学専攻。1994年、Ph.D.取得。1994~1997年日本学術振興会特別研究員。1995~1996年ケンブリッジ大学客員研究員。1999年比較思想学会賞(研究奨励賞)受賞。現在、駒澤大学講師。研究領域はインド仏教美術史、比較宗教学、スピリチュアルケア(医療・看護・福祉の共通課題)、フィロソフィー(実地経験、思索と創造、教育と評価)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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