目次
第1部 仏教の成立と展開(仏教とは何か;釈迦の生涯と教え;初期仏教(原始仏教)と部派仏教
大乗仏教
アジア各地への伝播)
第2部 日本の仏教思想(古代日本仏教の思想;中世仏教の思想;近世仏教の思想)
著者等紹介
頼住光子[ヨリズミミツコ]
1961年、神奈川県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。山口大学講師、助教授を経て、お茶の水女子大学大学院教授。2013年東京大学人文社会系研究科倫理学科教授。専攻は日本倫理思想史
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ねこさん
14
日本仏教を俯瞰。後半の盤珪、白隠、特に良寛(と貞心尼)に対する思慕のような静かな熱量が感じられ、思いがけず目頭が熱くなった。道元研究で知られる著者の専門分野は、比して抑制が効いている。良書。2024/05/24
三田郎
2
聖徳太子の仏教利用に始まって、日本においては仏教は世俗秩序と対立するものではなく、それを基礎付け補完するものという考えが基本となっている。 葬式仏教と揶揄されることもあるが、葬送と鎮魂のプロセスは死を起点とする脱執着の方便であり、さらにこれ自体日本における仏教の需要の産物とも言え、必ずしも仏教的でないと切り捨てられるものではない。2024/07/14
Schuhschnabel
2
再読。『仏教の仮面を剥ぐ』のインパクトが強すぎて、もう少し標準的な仏教の入門書をと思い手にとったが、まさにそんな感じ。まずはじめに「仏教とは何か」という章を立て、仏宝・法宝・僧宝の「三宝に従うことこそが(中略)仏教徒たる基本要件」と宣言している。しかしそうすると、末法の世ゆえに真理を悟ることはできず、ただ極楽浄土を願い念仏するしかないことを説いた法然や親鸞は仏教界のハグレ者と位置づけるほかない。主流と傍流を分けることが思想史という学問上必要なのかを一度立ち止まって考える必要があるのかもしれない。2021/05/03
awo.
2
講義のテキストだったのでテスト前にもう1度通読。おもしろくてのめりこんで読めちゃいました。2011/07/22
グッドバイ
1
仏教の基礎知識を体系的かつ分かりやすく記述しています。初学者でも無理なく読み進められると思います。また仏教思想を学ぶに当たって、書かすことのできない経典もいくつか引用されており、単なる入門書ではなく充実した内容となっている。2016/01/03