内容説明
本書の第1部は近代日本の思想家がグリーンの理想主義をどのように受容し、それをどう批判し、日本の伝統的思想とどのように融合させ、独自の思想を展開してきたかを中心問題とする。とりあげられる思想家・学者は中島力造・高山樗牛、綱島梁川、西田幾多郎、河合榮治郎の五人である。第2部はグリーンの形而上学、道徳哲学、政治哲学、宗教思想の中心問題を永遠意識の視点から体系的に再検討することを目的とした。
目次
第1部 近代日本の思想家とT.H.グリーン(中島力造とT・H・グリーン;高山樗牛の思想展開とT・H・グリーン;綱島梁川とイギリス理想主義;西田幾多郎とT・H・グリーン;河合榮治郎とイギリス理想主義)
第2部 イギリス理想主義と20世紀の思想動向(グリーンの形而上学と知識の原理;グリーンの永遠意識と人間の完成;グリーンの自由論と自己実現;功利主義と共通善;グリーンの宗教思想とその影響;グリーンとイギリス理想主義者;イギリス理想主義と20世紀の哲学)
著者等紹介
行安茂[ユキヤスシゲル]
1931年岡山県に生まれる。1961年広島大学大学院文学研究科倫理学専攻博士課程修了。1965年文学博士(広島大学)。現在、岡山大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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