出版社内容情報
《聖なるもの》を経験する旅に、終わりなどない。
「現実」はつねすでに動いている。
「可能性の思考」を得ることができないなら
学ぶことになんの意味があるだろう。
悲嘆するだけでは「不幸」を変えることはできない。
どうすればよいか徹底的に考えるべきなのだ。
自己との対話を追求するため、
人は映画から「何」かを見出すのである。
[取り上げる映画作品]
『デルス・ウザーラ』『シェーン』『一人息子』
『野菊の如き君なりき』『突撃』『ジョニーは戦場へ行った』
『ザ・トレンチ〈塹壕〉』『勝利者』
『アンボンで何が裁かれたか』『覇王別姫 さらば、わが愛』
『真昼の決闘』『東京物語』『七人の侍』『十三人の刺客』
『真夜中の刑事』『冬の猿』『丘』『荒馬と女』『恋』
『忘れられた人々』『マドモアゼル』『ルシアンの青春』
『雨月物語』『蜘蛛巣城』『めまい』『パリの灯は遠く』
『黄金狂時代』『英国万歳!』『ウィンター・バトル』
『デッドゾーン』『海の牙』『陸軍』『氷壁の女』
『ジャガーノート』『ジャッカルの日』『ヒロシマナガサキ』
『エスター・カーン』『ピショット』『ペレ』『ヘンリー五世』
『大反撃』『罪と罰』『破戒』『バラバ』
『二〇〇一年宇宙の旅』『ジャック・サマースビー』
『終身犯』『ネバダ・スミス』『地下の民』『道中の点検』
『リユニオン 再会』『父親たちの星条旗』
『硫黄島からの手紙』『ローマの休日』『汚れなき悪戯』
『アラビアのロレンス』『裁かるゝジャンヌ』『ロビン・フッド』
『グッドウィル・ハンティング/旅立ち』『インドへの道』
『眺めのいい部屋』『海の沈黙』『ブレイブハート』『慕情』
内容説明
現実は生きて動いている。可能性の思考を得ることがないなら学ぶことになんの意味があるだろう。嘆くだけでは不幸を変えることはできない。どうしたらよいかを考えるべきだ。「自己」との約束を守り抜くために。ひとが「映画」から見出すものとは何か。
目次
第1章 宿命の旅
第2章 追憶の旅
第3章 幻影の旅
第4章 決断の旅
第5章 再生の旅
第6章 希望の旅
著者等紹介
立野正裕[タテノマサヒロ]
1947年福岡県生まれ。明治大学文学部名誉教授。岩手県立遠野高校卒業後、明治大学文学部に入学。明治大学大学院文学研究科修士課程修了。その後、同大学文学部教員として英米文学と西洋文化史を研究。反戦の思想に立ち、今日の芸術と文学を非暴力探究の可能性という観点から考察している。また「道の精神史」を構想し、主としてヨーロッパへの旅を重ね続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。