出版社内容情報
『スリーピー・ホローの伝説』
(ティム・バートン監督で映画化/
現在、アメリカで連続ドラマ化)、
『リップ・ヴァン・ウィンクル』(岩井俊二監督作
『リップヴァンウィンクルの花嫁』)など、
もはや民話のように浸透しさまざまなかたちで
翻案されている作品を書いた作家は、
作品があまりに有名になりすぎたからこそ
忘れられてしまった!?
アメリカでは国民的作家として
切手にもなっているロマン派作家の軌跡を探る。
英語の模範とされ、芥川龍之介や大日本帝国憲法の
起草に参画した金子堅太郎など、
明治期の知識人らにも大いに吸収され影響した
作品『スケッチブック』、
いまも読み継がれる旅行記『アルハンブラ物語』……。
これらの作品をものしたワシントン・アーヴィングとは、
一体どのような人物だったのか。
その生涯と作品をたどる。
目次予定
第一章 マンハッタンに生まれる
第二章 イギリスに渡ったリップ
第三章 何かオリジナルの作品を書きたい
第四章 スペインを舞台にした作品群
第五章 帰ってきたリップ
第六章 アーヴィングと日本
齊藤 昇[サイトウ ノボル]
さいとう のぼる
立正大学文学部・大学院文学研究科教授(文学博士)。
日本ソロー学会第15代会長、北海道新聞書評委員、
NHKカルチャーラジオ「文学の世界」講師などを歴任。
著書に『ワシントン・アーヴィングとその時代』
(本の友社)ほか、訳書に
アーヴィング『ウォルター・スコット邸訪問記』
『ブレイスブリッジ邸』『スケッチブック』
(いずれも岩波文庫)など。
内容説明
日本にも早くに紹介され、「英語の模範」として芥川龍之介や大日本帝国憲法の起草に参画した金子堅太郎など、明治期の知識人らにも影響した作品『スケッチ・ブック』、いまも読み継がれる旅行記『アルハンブラ物語』などの名作を残したワシントン・アーヴィングとは一体どのような人物だったのか。アメリカとヨーロッパを行き来したその人生と、作品誕生の背景を探る。
目次
第1章 気ままな修業時代
第2章 旧世界という新天地
第3章 独創性の模索
第4章 豊穣の空白期―スペインを舞台に
第5章 名声と共に帰還
第6章 アーヴィングと日本
著者等紹介
齊藤昇[サイトウノボル]
山梨県生まれ。立正大学文学部・大学院文学研究科教授(文学博士)。日本ソロー学会第15代会長、(財)日本英文学会評議員、北海道新聞書評委員、NHKカルチャーラジオ「文学の世界」講師などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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