出版社内容情報
リアリティと民話が共存する空間!
その美しさに読者は強く共鳴する!
ハーストンは現代の多くの作家たちにインスピレーションを
与えた作家で文化人類学者。
アフリカ系アメリカ人女性としての精神や物語の手法は、
多くの作家が受け継ぎ、作品に活かされた。
ハーストンには長編『彼らの目は神を見ていた』
(新宿書房、1995)や『騾馬とひと』(平凡社、1997)があるが、
その魅力に読者が手軽に触れることができるのが、
ここに集めた短編。
表題の「マグノリアの花」は、川が語るという形式をとった
民話のようなつくりで、冒頭から詩的で絵のような情景に
引きこまれ、人物描写も戯画的な部分がある。
しかし父娘の衝突や民族を取り巻く複雑な感情の描写、
情感の把握の確かさ、そして民族の歴史をふまえた
作家の意識が見られ、たんなる民話とは片付けることができない。
【内容】
(1)ジョン・レディング、船乗りになる
(2)お日様でいっぱい
(3)スパンク
(4)マグノリアの花
(5)イートンヴィルのあれこれ
(6)汗
(7)金メッキの75 セント
(8)征服者ハイ・ジョン
(9)法廷の良心
ゾラ・ニール・ハーストン[ゾラニールハーストン]
Zora Neale Huston.(1891-1960)
フロリダ州イートンヴィル生まれ。
アフリカ系アメリカ人女性作家。
アフリカ系アメリカ文化を深く愛し、小説、演劇
などを執筆するとともに、民俗学者、文化人類学者
として伝承文化を採集・記録。現代のアフリカ系
アメリカ人作家の文学的母親とされている。
アメリカ南部のアフリカ系の人々を鮮やかに
写す作品を残した。
松本 昇[マツモト ノボル]
まつもと・のぼる
長崎県口之津生まれ。国士舘大学教授。
明治大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。
訳書にハーストン『彼らの目は神を見ていた』、
ラルフ・エリスン『見えない人間』、
ヘンリー・ルイス・ゲイツ・ジュニア
『シグニファイング・モンキー』(監訳)、
ヒューストン・A・ベイカー・ジュニア
『ブルースの文学』(共訳)ほか。
西垣内 磨留美[ニシガウチ マルミ]
にしがうち・まるみ
静岡県三島市出身。長野県看護大学教授。
奈良女子大学大学院人間文化研究科博士課程満期退学。
ハーストン研究の論文を収録した著作として、
共著に『文学と女性』、『黒人研究の世界』、『カリブの風』、
『ハーストン、ウォーカー、モリスン』、
共編著に『エスニック研究のフロンティア』ほか。
内容説明
ハーストンは現代の多くの作家たちにインスピレーションを与えた作家でありかつ文化人類学者。アフリカ系アメリカ人女性としての精神や物語の手法は、多くの作家が受け継ぎ、作品に活かされた。彼女には長編『彼らの目は神を見ていた』があるが、その魅力に手軽に触れることができるのが、ここに集めた短編である。表題の「マグノリアの花」は、川が語るという形式をとった民話のようなつくりで、冒頭から詩的で絵のような情景に引きこまれ、人物描写も戯画的な部分がある。しかし父娘の衝突や民族を取り巻く複雑な感情の描写、情感の把握の確かさ、そして民族の歴史をふまえた作家の意識が見られ、たんなる民話とはかたづけることができない。
著者等紹介
ハーストン,ゾラ・ニール[ハーストン,ゾラニール] [Hurston,Zora Neale]
1891‐1960。フロリダ州イートンヴィル出身。アフリカ系アメリカ人女性作家。アフリカ系アメリカ文化を深く愛し、小説、演劇などを執筆するとともに、民俗学者、文化人類学者として伝承文化を採集、記録した。現代のアフリカ系アメリカ人作家の文学的母親とされている。アメリカ南部のアフリカ系の人々を鮮やかに写す作品を残した
松本昇[マツモトノボル]
長崎県口之津町生まれ。国士舘大学教授。明治大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学
西垣内磨留美[ニシガウチマルミ]
静岡県三島市出身。長野県看護大学教授。奈良女子大学大学院人間文化研究科博士課程満期退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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Hiroyuki Fujisawa