内容説明
二〇〇六年、日本を離れた著者は、プラハで暮らしはじめた。同時に一年に一度、岐阜県でローカルな取材を重ねる。七年の月日をかけ、農家や職人、工場や研究所を訪ねては話を伺った。観光地を歩き、史跡・旧蹟を回った。そして、日本でいまなにが起きているか、アウェイの目線で見つめた。ヨーロッパの中央にあるプラハから、日本のど真ん中にある岐阜へ。見えてきたのは、「失われた三〇年」に翻弄されながらも、真摯に、たくましく生きる人びとの姿だった。歴史の裂け目のなかで大きく変わりゆくリアルを、個人、世界、そして日本という三つの視点から考えた棄国三部作完結!『アドファイル』(中日新聞社広告局発行)連載。
目次
第1章 岐阜
第2章 西濃
第3章 中濃
第4章 東濃・飛騨
第5章 日本と欧州
著者等紹介
増田幸弘[マスダユキヒロ]
1963年東京生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。スロヴァキア在住のフリーランスの記者・編集者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件