出版社内容情報
3世紀の邪馬台国の時代、それは古墳時代の始まりの時であり、ヤマト王権誕生にむけての黎明期でもあった。この時代、日本各地で大きな変化が生じた。環濠集落や銅鐸が消滅し、奈良に誕生した前方後円墳が日本各地に急速に拡がっている。この時期の日本は飛鳥や奈良時代に向かって大きく変貌しているのだ。そうして続いてゆく古墳時代を、弥生時代の延長上にあるものとして見てとるのは、この変化の意味を読み違えてしまうことになろう。これら大いなる「変化」の裏にはいったい何があったのだろうか。本書は、倭国大乱から、魏と倭の関係、魏の使者が倭に来て確認した、当時の日本へ先に渡って勢力となっていた扶余らの存在、そして白村江の戦い以降、大陸的起源の消去が試みられても残存していた、それらの痕跡を辿って行くことで、ヤマト王権誕生の謎と邪馬台国の謎を一息に解決しようと試みた論攷である。
【目次】
プロローグ 前方後円墳形状の土製の炉と卑弥呼の朝貢年(238年)のある呉の鏡
第1の旅 日本にユートピアを求めた旅、倭国大乱
第2の旅 女王・卑弥呼の使いの魏への旅
第3の旅 魏の使いの倭国への旅
第4の旅 ヤマト王権誕生の旅
第5の旅 神話を辿る旅



