ポアロの部屋はなぜモダン?―アガサ・クリスティで読み解く20世紀デザイン史

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ポアロの部屋はなぜモダン?―アガサ・クリスティで読み解く20世紀デザイン史

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  • サイズ 46判/ページ数 252p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784779131110
  • NDC分類 930.28
  • Cコード C0098

出版社内容情報

ジャポニスムからモダニズムまで──

アガサ・クリスティの作品と生涯をたどると、20世紀イギリスのデザインと視覚文化が見えてくる。

没後50年記念出版

日本庭園、シノワズリ、プロダクト、ブックカバー、ペンギン・ブックス、モダンアート、写真、インテリア、モダン建築、文化遺産。

小説に描かれた空間やモノと、同時代のデザイン──そこからクリスティ作品の新しい読み方が浮かび上がる。

▼クリスティ名義の全長編に言及 [+短編・戯曲等]

▼クリスティ自身が撮影した写真作品 [本邦・世界初公開] ほか、図版多数 (カラー口絵8ページ付)

▼本書に出てくるクリスティ作品一覧付


【目次】

Ⅰ アガサと世紀末芸術
Ⅱ ジャポニスム──ミス・マープルの日本庭園
Ⅲ シノワズリ──麻雀からペキニーズ犬まで
Ⅳ ハイテク製品とフォーディズム
Ⅴ 表紙のグラフィック──ブックカバー・デザインはゆずれない!
Ⅵ ペンギン・ブックス誕生──アレン・レインとの友情
Ⅶ アガサとモダン・アート
Ⅷ 写真のモダニズム──アガサがとらえた光と影
Ⅸ インテリア・デザインと「改築ミステリー」
Ⅹ ポアロの愛したモダニズム──「モダン建築ミステリー」の背景
? 教会建築とアガサ──次世代へのレガシー(1)
? 家族へ、そして社会へ──次世代へのレガシー(2)

内容説明

ジャポニスムからモダニズムまで―アガサ・クリスティの作品と生涯をたどると、20世紀イギリスのデザインと視覚文化が見えてくる。クリスティ名義の全長編に言及。初公開を含む写真作品収録。

目次

アガサと世紀末芸術
ジャポニスム―ミス・マープルの日本庭園
シノワズリ―麻雀からペキニーズ犬まで
ハイテク製品とフォーディズム
表紙のグラフィック―ブックカバー・デザインはゆずれない!
ペンギン・ブックス誕生―アレン・レインとの友情
アガサとモダン・アート
写真のモダニズム―アガサがとらえた光と影
インテリア・デザインと「改築ミステリー」
ポアロの愛したモダニズム―「モダン建築ミステリー」の背景
教会建築とアガサ―次世代へのレガシー(1)
家族へ、そして社会へ―次世代へのレガシー(2)

著者等紹介

菅靖子[スガヤスコ]
津田塾大学教授。東京大学大学院を経て、ロイヤル・カレッジ・オブ・アートにてデザイン史のPh.D.を取得。イギリス文化史、デザイン史、日英交流史を横断する研究・執筆。英国王立技芸協会フェロー(FRSA)。NPO法人デザイン史リサーチセンター東京副理事長、デザイン史学研究会会長として研究コミュニティの運営にも尽力(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

136
クリスティは年代的にヴィクトリア朝趣味と思っていたが、実際はモダン好みだった。親からジャポニズムやシノワズリ愛好を受け継ぎ、当時の最先端だった車やカメラに夢中になり、電気掃除機やガスをいち早く作中に取り入れた。自作のカバーデザインが気に入らないと出版社と激しくやり合い、多くの邸宅を購入しては自分好みに内部を改装したという。長く作品の映像化を拒んだのも、自作の世界が嫌いなデザインで描かれたくなかったためらしい。クリスティが長く愛され続けたのも、彼女のモダン性が同時代の若い読者の琴線に触れたからかもしれない。2026/06/04

くさてる

20
副題通り、アガサ・クリスティの作品及び彼女の人生を追うことで語られる20世紀デザインの歴史、という内容で面白かった。伝記を読んでいれば既知のこともあると思うけれど、クリスティのブックデザインや、教会に寄贈したステンドグラスへのこだわりとかを写真付きで解説されているのが興味深かったです。2026/07/16

きみどり

18
デザイン史研究者から見た、アガサ・クリスティの作品世界と彼女の生きた時代にまつわるあれこれ。アッパーミドルクラスの教育を受け、洒落者の両親に育てられたクリスティは、絵画・音楽・建築・インテリアなど多岐に渡って興味を持ち、目利きでもあった。自身の本の装丁に非常に拘っていたというのも面白いが、ピアニストや声楽家を目指してみたり、四十路を過ぎて絵を習ってみたり、写真の腕を磨いてみたり、と好奇心の広がりがすごい。そしてそれが小説にいかんなく発揮されている。クリスティ作品をいちから読み直してみたくなった。2026/09/04

timeturner

11
作者はありとあらゆるクリスティー研究書&論文、19~20世紀にかけてのイギリスの文化に関する文献を読み込んでいるらしく、そうした知識を文中の注やコラムでわかりやすく説明してくれている。これらを知っているといないではイギリスの小説を読むときの理解度が大きく違ってくると思う。アガサ・クリスティーのファン以外にもお勧め。2026/07/18

いっこ

7
はじめの方、世紀末芸術、ジャポニズム、シノワズリといった19世紀末の風潮が詳しく書かれていて、専門的すぎるかなと思っていたら、アガサ・クリスティの本の表紙へのこだわりについて書かれた章くらいから、俄然、面白くなった。写真学校や家のリフォームなど、なんでも突き詰め、自分のものにしていく精神が、名作の数々を生んだのだろう。ポアロの部屋がなぜモダンなのかは、最後の方のお楽しみ(?)となっている。このタイトルにつられて読もうと思う人には辛抱強さが求められる。2026/05/17

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