被爆者・切明千枝子さんとの対話―“私たちの復興”をめざして

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被爆者・切明千枝子さんとの対話―“私たちの復興”をめざして

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  • サイズ 46判/ページ数 208p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784779130694
  • NDC分類 916
  • Cコード C0021

出版社内容情報

「闇から闇へと消されてなるものか」との思いで、核廃絶めざし被爆証言を続ける95歳の語り部、切明千枝子氏!被爆三世の被爆者、被爆地復興史を研究する著者が、その語り部との対話を通して、広島に生きる個人史を浮かび上がらせ、「軍都廣島」の〈復興〉の姿とは何かを問う異色作!2025年8月、NHKで切明千枝子さんドキュメント放映予定!


【目次】

はじめに
Ⅰ 序論にかえて
1 被爆者の孫として生まれて
2 被爆者切明さんとの出会い
3 戦争を通して人間をやめたくなった経験
4 眼差しの先
5 女性の被爆者の証言
Ⅱ 切明千枝子さんの生い立ち
1 切明さんの家系─祖父母の家族史
2 誕生から幼稚園まで
3 小学校から広島県立広島第二高等女学校まで
Ⅲ 軍都廣島の軍国少女
1 軍都廣島
2 軍都廣島の「軍国少女」
3 広島と軍隊と戦争
4 戦前の広島の持つ「加害」性 他
Ⅳ 切明さんの被爆体験
1 切明さん自身の被爆体験
2 後輩の被爆と看護
3 友達を焼いた日
4 「お手洗いに行きたい」という懇願
5 被爆地で生きていく覚悟
6 原爆症の発症と回復
Ⅴ 切明さんの戦後
1  「敗戦」と「棄民」
2  原爆の惨禍を目に医師を志す
3  県立女子専門学校にて
4  「社会」との出会い
5  「平和」との出会い
6  「民主主義」との出会い
7  切明悟さんとの結婚と出産
8  「東方出版」と教育の改革
9  本当の平和とは何か
10 被爆者への差別
11 近現代広島において女性であることの困難 他
Ⅵ  被爆体験を語ること
1  「生き残ってしまった」苦しみ
2  被爆体験を語り始めた契機
3  江口保氏との出会いと被爆証言
4  級友とチームを作って話す
5  証言行為と自身への影響
6  証言講話の頻度
7  病気の発症と被爆証言をめぐる周囲の心配
8  聞かせて欲しいと言う人の存在
9  「広島修学旅行」より後の証言活動
10 切明さんの涙と願い
11 切明さんの被爆体験講話の構成
Ⅶ  アメリカによる占領という経験
1  戦後の占領政策
2  被爆者と「空白の10年」
3  戦後の飢えと占領軍の配給
4  民主主義を広める担い手として
5  子供の人権―児童図書館での驚き
6  アメリカの豊かさと憧れ
7  ABCC(原爆傷害調査委員会)による被爆者調査
8  オバマ大統領の広島訪問
9  「アメリカ憎し」と嘆く祖母の涙
10 アメリカの見事な占領政策
Ⅷ  広島の「復興」と〈私たちの復興〉
1 復興とは何か
2 広島市における都市計画による「復興」
3 重ならない都市計画による復興と生活者としての復興
4 切明さんの語る〈私たちの復興〉
5 被爆者にとっての復興とは何か
6 切明さんにとって〈私たちの復興〉の意味するもの
7 あらためて切明さんと対話し、復興の課題を確認する
Ⅸ  終わりに
1 どうか書き残してください
2 「人間が変わる」ということ
3 平山郁夫「広島生変図」

内容説明

被爆三世・被爆地の復興史を研究する著者との対話を通して広島に生きる個人史と「軍都廣島」の〈復興〉の姿を問う異色作!

目次

1 序論にかえて
2 切明千枝子さんの生い立ち
3 軍都廣島の軍国少女
4 切明さんの被爆体験
5 切明さんの戦後
6 被爆体験を語ること
7 アメリカによる占領という経験
8 広島の「復興」と〈私たちの復興〉
9 おわりに

著者等紹介

桐谷多恵子[キリヤタエコ]
多摩大学グローバルスタディーズ学部准教授。専門:日本現代史、広島・長崎の被爆者研究ならびに被爆地の復興史研究。法政大学国際文化学部卒業。広島市立大学大学院国際学研究科博士前期課程修了。法政大学大学院国際文化研究科博士後期課程修了、博士(国際文化)。日本学術振興会特別研究員、法政大学大学院で非常勤講師を経て、2010年4月より2016年3月まで広島市立大学・広島平和研究所の専任講師として勤務。2016年4月より2024年3月まで長崎大学・核兵器廃絶研究センター客員研究員。2017年4月より法政大学、東京医療学院大学院、多摩大学にて非常勤講師を経て、2022年4月より多摩大学グローバルスタディーズ学部・専任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

にたいも

6
広島の被爆者である切明千枝子さんの聞き書きであるとだけ思って読むと予想と異なるかもしれない。本書は、長崎の被爆3世である著者が難病や研究所の雇い止めに遭い、そして、思うような回答が研究として得られていないと思う葛藤をくぐり抜け捉え直し、切明さんとの13年間55回にわたる(そしてこれからも続く)個人史の聞き取りが、〈私たちの復興とは何か〉という対話に変容していく過程を描いた研究の記録である。一人ひとりの被爆体験は異なる。それを聴く時に、私たちが何を思えばよいのかたくさんの示唆を与えてくれる本である。2025/09/21

らいぱち

1
原爆投下から80年。なんか読みたいけど、何を読めば、と考えてる方、昨年、日本被団協がノーベル平和賞を取ったそうだけど、広島、長崎の被爆者って誰、と思う方。おすすめです。タイトルに「対話」とあるように、この本はある被爆者と対話した、40代の女性研究者の記録です。原爆被害とは何か、今を生きるわたしたちが学ぶべきことが何かが、くっきり浮かんできます。2025/09/03

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