赤富士と応為、そしてボストンの男たち

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赤富士と応為、そしてボストンの男たち

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  • サイズ 46判/ページ数 526p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784779130472
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

「不思議に魅力的な本である」と故・立花隆氏に絶賛された前作『北斎と応為 上・下』(2014年、彩流社刊)に続く第2作!幕末から明治初期、日本の混乱期に多くの文化財が流出している。世界に名を馳せた葛飾北斎の作品も高値で取引されていた。北斎の娘・応為は、父に劣らず健筆を振るっていたわけだが、女性絵師は、女性であるだけで存在を消されることとなり、決して正当には認められることの無い時代であった。当時、来日したアーネスト・フェネロサやエドワード・モース、ウィリアム・ビゲローの3人が買い集めた作品群の中にも応為の作品は含まれていたのだが………。本書は、亡霊となることで明治の時代を死後に眺め続ける応為と三人のボストン人との関わりを描き、忍びながら華やいだ絵筆の後の浮世絵流出の姿と女性絵師の密やかでありながら光を燈し続けた復活を描く物語である。

内容説明

幕末から明治初期、日本の混乱期に多くの文化財が流出した。そして世界に名を馳せた葛飾北斎の作品は高値で取引された。北斎の娘・応為は父に劣らず健筆を振るっていたが、女性絵師は認められることの無い時代であった。来日したアーネスト・フェノロサやエドワード・モース、ウィリアム・ビゲローの三人が買い集めた作品群の中には応為の作品も含まれていた…。一方、フェノロサの二人目の妻となったメアリーもまた、自身も成功した作家でありながら、女性であるがために正当な評価を得られずもがき苦しんでいる一人だった。亡霊となって復活し、父と自身の作品の行方を追う使命を担った応為は、次第にそんなメアリーに自分を重ねるようになる。自らの功績と歴史との折り合いをつけるため、応為が最終的に下した結論とは…。

著者等紹介

ゴヴィエ,キャサリン[ゴヴィエ,キャサリン] [Govier,Katherine]
カナダの作家。カナダ勲章受章者キャサリン・ゴヴィエC.M.は世界各地で出版や講演を行っている。40年に渡る作家活動において、11冊の小説、3冊の短編集、2冊の紀行文アンソロジーを上梓。カナダのエンゲル/フィンドレー賞とトロント市図書賞を受賞。アルバータ大学の〈特出した卒業生〉およびヨーク大学の〈フェイマス・フィフティ(有名な50人)〉の一人であり、カナダ自由人権協会から芸術における卓越性を認められている。移民女性のための全国的な執筆およびパフォーマンス組織であるThe Shoe Projectの創設者。“鳥の芸術家”ジョン・ジェームズ・オーデュボンを描いた小説Creation『クリエーション』はニューヨーク・タイムズ紙の年間注目図書に選ばれた

モーゲンスタン陽子[モーゲンスタンヨウコ]
作家・翻訳家・ジャーナリスト。東京都出身。カナダ在住時に執筆活動を始め、主に北米の文芸誌などに作品を発表。2021年にはニューヨークの人権団体International Human Rights Art Festival[現Movement]発行のWomen Power. Vol.2に参加。2022年カナダのGuernica Editionsより短編集A Perfect Day to Dieを出版。筑波大学にて政治学学士、カナダのシェリダン・カレッジにてジャーナリズムのディプロマ、ドイツのバンベルク大学にて英米文化研究修士を取得。現ドイツ在住、母校バンベルク大学にて英語を教えている。日本ペンクラブ、欧州著作家連盟(Die Kogge)公式会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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星落秋風五丈原

22
 ルネサンスの工房では、トップの画家の作と言われるものの、実際は弟子が描いた絵がある。葛飾北斎も、40名とも100名ともいわれる弟子を抱えていた。娘の応為は優れた絵師であったが、全ての作品にサインがあるわけではない。没年も死亡理由も定かではない。  来日したアーネスト・フェノロサ、エドワード・モース、ウィリアム・ビゲローの三人が買い集めた作品群の中にも応為の作品は含まれていたが、知名度のない娘の名前では高価で取引ができない。全て北斎の画とすることで、彼らは富を得た。2025/06/30

GO-FEET

3
◆十年前に読んだ「北斎と応為」の続篇⋯⋯ 《「文化盗用」という言葉をお聞きになったことがあるかもしれません。Own Voices というムーブメントはいかがでしょうか。実は本作は邦訳が初の出版となり、英語版のオリジナルはまだ出版されていません。どうやら著者が日本人ではないということで、各出版社側が尻込みをしているようなのです。十数年前に『ザ・ゴースト・ブラッシュ』(『北斎と応為』のこと)を書いたとき、「でも、あなたは日本人じゃないでしょう」などと言う人は誰もいなかった、と著者は言います。》(訳者あとがき)2025/07/31

tess

1
前作「北斎と応為」を読んだばかりのところへ10年越しの新作を見つけて思わず手にした。内容も日本語的にも分かりにくい部分はあるものの、応為に取り憑かれたかのような作者の執念を感じた。2025/05/31

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