多和田葉子の地図

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  • サイズ 46判/ページ数 408p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784779130304
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0095

出版社内容情報

「表面的に見えているものとは異なるものを読みとること」としての言葉遊び
本書は「エクソフォニー(Exophonie:母語の外へ出ること)」という語で表わされる文学観を実践しつづける作家・多和田葉子の作品群から、日本語で書かれた中・長編小説を選び、多和田のエクソフォニーを支えたモチーフと理論について書く試みである。各章は、対象作品の製作年代順に配置され、4部構成になっている。読んだことのある作品論から読むことをお勧めしたい。読んだことがなければ第2章『犬婿入り』論、第3章『文字移植』論あたりから入るといいかもしれない。多和田にあっては「言葉遊び」など、2つの言語のあいだにある溝から発せられる文章はもちろん、クィア/フェミニズム的モチーフ(父系の交換体系批判という問題意識)と、ベンヤミンやフロイト=ラカン、ドゥルーズ+ガタリなどの理論という地図をある程度意識し、それらとの不断の対話があってこそ、30年以上にわたるエクソフォニー、そしてエクソフォン文学が息切れすることなく、溺れることなく、また単調になることなく紡がれ、読者に複雑なインパクトを与え続けているのだ、ということが本書において伝えることができればと切に願う。

内容説明

二つの言語の間にある溝から紡ぎ出される言葉遊びと思考の地図。「エクソフォニー」で表わされる文学観を実践しつづける多和田葉子の作品から、日本語で書かれた中・長編小説を選び、「エクソフォニー」を支えるモチーフと理論について書く試み。

目次

第一部 起源への問い(欲望主体の成立―『三人関係』論;故郷への問い―『犬婿入り』論)
第二部 翻訳すること/書くことのアレゴリー(逃走線の造型―『文字移植』論;抑圧されたものの系譜と書くことの危機―「無精卵」論)
第三部 エクソフォニーの地図(思考する女の群れ―『飛魂』論;女から女へと伝わる言葉―『旅をする裸の眼』論;多和田葉子の地図―『旅をする裸の眼』とJ・ラカン『アンコール』;ホッキョクグマへの生成変化―『雪の練習生』論)
第四部 震災後のエクソフォニー(死の欲動と未来―『献灯使』論;女性遊歩者の思索―『百年の散歩』論;3・11以降のエクソフォニー/ノマディスム―「Hiruko三部作」論)

著者等紹介

野島直子[ノジマナオコ]
1957年生まれ。京都大学人間・環境学研究科博士課程修了。文芸評論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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