出版社内容情報
ベトナムにおける「アメリカの戦争犯罪」調査に大きな役割を果たした陸井三郎の軌跡を今、見つめ直す!
陸井三郎(1918-2000)は、ベトナム戦争期に行われた、「アメリカの戦争犯罪」を調査する活動に長く中心人物として関わり、各国の運動を結びつけるその活躍は「フィクサー」と称された。ベトナム戦争犯罪調査の活動は、ベトナム戦争がアメリカの侵略戦争であり、ジェノサイドの性格を帯びていることを明らかにしたのである。
2025年はベトナム戦争終結から50年。半世紀を経た今も、ロシア・ウクライナ戦争、イスラエルのガザ侵攻など「終わりなき戦争」が続く。現在、陸井の人物像とその軌跡を知ることは歴史的視点からの洞察の大切さを伝え、私たちに大きな示唆を与えてくれる。
内容説明
ベトナムにおける「アメリカの戦争犯罪」調査に大きな役割を果たした陸井三郎(1918‐2000)の軌跡!ベトナム戦争期に行われた「アメリカの戦争犯罪」を調査する活動に長く中心人物として関わり、各国の運動を結びつけるその活躍は「フィクサー」と称された。ベトナム戦争終結から50年、現在も大きな意義のある陸井の軌跡を辿る。
目次
第一部 ベトナム戦争犯罪調査、ベトナム国際反戦運動と陸井三郎(ラッセル法廷、ベトナム戦争犯罪調査委員会と陸井三郎の役割(藤本博)
同時代のベトナム戦争論―ベトナム戦争犯罪調査をとおしてベトナム戦争を考える(陸井三郎))
第二部 陸井三郎とはどのような人物だったのか(陸井三郎の生き方と人物像―第一部と第二部二(『陸井三郎先生に聞く』)を理解するために(河内信幸)
『陸井三郎先生に聞く』(一九九二年三月)
陸井三郎 略年譜 河内信幸作成)
著者等紹介
藤本博[フジモトヒロシ]
1949年愛知県名古屋市生まれ。愛知県立大学外国語学部卒業、明治大学大学院政治経済学研究科博士課程単位取得満期退学。博士(国際関係学)。愛知教育大学教授、南山大学外国語学部教授などを歴任。現在、明治学院大学国際平和研究所研究員。専門はアメリカ国際関係史(ベトナム戦争史)
河内信幸[カワウチノブユキ]
1950年愛知県豊橋市生まれ。金沢大学法文学部卒業、立教大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学、名古屋大学大学院経済学研究科博士後期課程中退。博士(文学)。中部大学国際関係学部教授、ハーヴァード大学客員研究員、オハイオ大学客員教授などを歴任。現在、中部大学名誉教授。専門はアメリカ現代史・国際関係史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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