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出版社内容情報
社会主義体制下のベトナムで、国策のもと繰り広げられてきたオペラ事業の相貌。
ベトナムはフランス植民地時代に持ちこまれた「オペラ」を受容し、「国家建設」を支える自国の文化として再構築、時代に応じた作品を創作・上演してきた。本書は、ソ連や北朝鮮等、社会主義国の協力、ベトナムの対外意識、党・国家中央が理想とする国家像の表象等、1954年以降のオペラに関する政策、作品、上演、言論を分析し、国家建設・運営におけるオペラの文化装置としての諸機能を解明する。オペラを通して、近現代ベトナムの政治社会史を紐解く初の研究書であり、脱西洋主義的なオペラ論も提供する。
内容説明
ベトナムはフランス植民地時代に持ち込まれた「オペラ」を受容し、「国家建設」を支える自国の文化として再構築、現在にいたるまで、時代に応じた作品を創作・上演してきた。ソ連や北朝鮮等、社会主義国の協力、ベトナムの対外意識、党・国家中央が理想とする国家像等、1954年以降のオペラに関する政策、作品、上演、言論を分析し、国家建設・運営におけるオペラの文化装置としての諸機能を解明する。
目次
序章
第1章 文化政策と組織編制(一九五四~八六)
第2章 音楽劇ジャンルの創出と展開
第3章 「ベトナム」を表象する
第4章 教養主義的な国家をめざして
第5章 現代におけるベトナムのオペラ
終章 考察と課題
著者等紹介
加納遥香[カノウハルカ]
1990年生まれ。2021年に一橋大学大学社会学研究科・地球社会研究専攻博士後期課程修了。博士(社会学)。一橋大学社会学研究科特別研究員、一橋大学森有礼高等教育国際流動化機構全学共通教育センター非常勤講師。専門はベトナム地域研究、音楽文化研究、グローバル・スタディーズ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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