村上春樹の現在地―『街とその不確かな壁』まで

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村上春樹の現在地―『街とその不確かな壁』まで

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  • サイズ 46判/ページ数 260p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784779129391
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0095

出版社内容情報

『風の歌を聴け』で鮮烈なデビューを果たした村上春樹は、『ノルウェイの森』『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』で青春小説の頂点に達した。その後、傾倒していった『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』などの怪奇な場面を描くダークファンタジーの世界とは何であったのかを徹底究明する。
 新作『街とその不確かな壁』の第二部、三部では残虐な暴力性の見られないことに筆者は注目する。その印象は『1Q84』や『騎士団殺し』とも違っており、村上ワールドの変化が見られる。これから彼は何処へ向かおうとするのか、20年の時間を経て問い直す新たなる「村上春樹論」!

【目次】
 序章 川本三郎の書評を読む
第一部 文学としての村上春樹
 第一章 剽窃とスポンテニアス――村上春樹の方法
 第二章 幻視から幻想世界へ
  ――転換点としての『ダンス・ダンス・ダンス』、『ねじまき鳥クロニクル』へ
 第三章 『ノルウェイの森』の系譜
――源流としての「街と、その不確かな壁」から『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』 まで
第二部 エンターテインメントとしての村上春樹
 第四章 ダークファンタジーとしての『ねじまき鳥クロニクル』
 第五章 『海辺のカフカ』について
 終章 結局、村上春樹とはどのような作家なのか
  ? 川上未映子、大いに粘る
  ? 源氏物語の作用
  ? 文学は可能か
 補論 『街とその不確かな壁』が明らかにしたこと
  ? 第一部 原点に戻る
  ? 第二部 「私」と通じる子易さん
  ? 第二部から三部 少年が語る作品の構造

内容説明

引き裂かれた村上春樹―文学とダークファンタジー。『ノルウェイの森』などで青春小説の頂点に達した村上は、その後、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』などの怪奇な場面を描くダークファンタジーの世界へと傾斜していった。新作『街とその不確かな壁』は村上ワールドに変化の兆しが見られる。これから彼は何処へ向かうのか!

目次

川本三郎の書評を読む
第1部 文学としての村上春樹(剽窃とスポンテニアス―村上春樹の方法;幻視から幻想世界へ―転換点としての『ダンス・ダンス・ダンス』、そして『ねじまき鳥クロニクル』へ;『ノルウェイの森』の系譜―源流としての『街と、その不確かな壁』から『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』まで)
第2部 エンターテインメントとしての村上春樹(ダークファンタジーとしての『ねじまき鳥クロニクル』;『海辺のカフカ』について)
結局、村上春樹とはどのような作家なのか
補論 『街とその不確かな壁』が明らかにしたこと

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

広井啓

26
文學界「街と、その不確かな壁」を再読すべく、国立国会図書館のHPを見ていて本書を知った。村上春樹の小説には既視感がある、それは剽窃ゆえとの指摘には賛同し難い。剽窃はないだろう。作風が次第にダークファンタジー系にシフトして行った、これは首肯出来る。村上春樹は読ませる物語作りを指向した結果、整合性や現実性、論理性、着地点などを自ら問わなくなった。彼の小説が難解と言われ、激しく好き嫌いが発生する所以がその辺りにある。あれこれ言わずに文体や物語を愉しめる人には歓迎され、そうでない人には拒絶される、無論私は前者だ。2024/09/02

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