出版社内容情報
ごくふつうの中流家庭に生まれた僕は、「良い高校から良い大学、そして良い会社へ」という考えの中で生きていた。しかし、就活に失敗して「順調な」人生からは転落。毎日死ぬことばかり考え、約3年ひきこもった。のちに働くようになって実感したのは、「え、これでお金もらっちゃっていいの? これで時給1000円もらえるなら、ひきこもっていた時のあのつらさは、いったいなんだったんだ?」。
就職したら「あがり」、ではない。ひきこもりとは、生き方の問い直しの作業ではないだろうか。日々を生き抜くのが少しだけ楽になったいま、その体験と心象風景をふりかえり、時にセキララに、時に明るく描く。家族との関係から恋愛まで、当事者が本音で語るエッセイ。
内容説明
就活に失敗して、ぼくは順調な人生から転落した。毎日死ぬことばかり考え、約3年―ひきこもった。日々を生き抜くのが少しだけ楽になったいま、その体験と心象風景を、時にセキララに、時に明るく描く。
目次
序 勇気を持って床屋に行こう
第1章 わたしってこんな人です
第2章 「人並み」へのあこがれ
第3章 家族や支えてくれる人たちへ
第4章 ひきこもりから働くということ
第5章 つながり
第6章 この社会への違和感
第7章 この経験を伝えるということ
終章 どうして僕はひきこもったのだろう?
著者等紹介
岡本圭太[オカモトケイタ]
1974年生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。大学での就職活動の失敗をきっかけに、25歳までの約3年間、社会から距離を置いた生活を送る。20代後半は病院のデイケアや、ひきこもり当事者・経験者が参加する自助グループ等に参加し、少しずつ社会参加の経験を重ねる。30歳で就職。支援団体職員、若者向けの就労相談施設で相談員の職に就きながら、各地の行政機関や親の会、学校等でひきこもりに関する講演をおこなう。併せて、ひきこもり等に関する執筆活動を展開。神奈川県内でひきこもり支援をするNPO団体の月刊通信に寄せた文章を収録した、「ひきこもりからの生きなおし」シリーズの小冊子を計4冊刊行している。社会福祉士、精神保健福祉士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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