出版社内容情報
資本主義経済下、「金銭問題」と向かいあう作家たち──「エコノミー」の視点から、19世紀アメリカ文学を解きほぐす。
……作品の商品価値と芸術性のバランス、出版と景気、経済的困窮、遺産相続……作家の「台所事情」は、どのように作品に反映されているのか?エマソン、ホーソーン、ポー、マーガレット・フラー、ソロー、ソジャーナ・トゥルース、ストウ、メルヴィル、トウェイン、ヘンリー・ジェイムズから読み解く。
内容説明
資本主義経済下、「金銭問題」と向かいあう作家たち―「エコノミー」の視点から、19世紀アメリカ文学を解きほぐす。…作品の商品価値と芸術性のバランス、出版と景気、経済的困窮、遺産相続、家庭経営…作家の「台所事情」は、どのように作品に反映されているのか。エマソン、ホーソーン、ポー、マーガレット・フラー、ソロー、ソジャーナ・トゥルース、ストウ、メルヴィル、トウェイン、ヘンリー・ジェイムズ等。
目次
第1部 南北戦争前/経済編(エマソン経済圏としてのコンコード;ホーソーンの「不滅の名声の夢」追求と経済的困窮との闘い―ホレイショ・ブリッジの友情と援助;成功者への道―ポーの「実業家」にみるウォール・ストリート風のビジネス手法;マーガレット・フラーのイタリアにおける経済的困難と「真実」探究―「レイラ」からイタリアの革命へ;『ウォールデン』における冬の経済―ソローと暮らしのエコノミー;北部出身の元奴謙ソジャーナ・トウルース―自らを広告する黒人女性)
第2部 南北戦争前/家庭経営編(経済の呪い―ホーソーンの『七破風の屋敷』における親密圏の形成;メルヴィルの家計/家庭の問題とフランクリン批判;「煙突」の構造―メルヴィルにみる家計と創作のディレンマ;家政学の誕生と家庭性神話の再考―チャイルド、ビーチャー、ストウ)
第3部 南北戦争後(我が風狂の兄―トウェインが描いたオーリオン・クレメンズ;親密圏のジェイムズとボサンケット―タイプライターのエコノミーと書くことへの欲望;小説執筆という労働―ヘンリー・ジェイムズ「ブルックスミス」と一貫性の呪縛)
著者等紹介
真田満[サナダミツル]
龍谷大学非常勤講師
倉橋洋子[クラハシヨウコ]
東海学園大学名誉教授
小田敦子[オダアツコ]
三重大学名誉教授
伊藤淑子[イトウヨシコ]
大正大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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