澁澤龍彦の思考―エクリチュール化した「私」

個数:
電子版価格
¥2,530
  • 電書あり
  • ポイントキャンペーン

澁澤龍彦の思考―エクリチュール化した「私」

  • 谷〓 龍彦【著】
  • 価格 ¥2,970(本体¥2,700)
  • 彩流社(2022/07発売)
  • ゴールデンウィーク ポイント2倍キャンペーン対象商品(5/6まで)
  • ポイント 54pt
  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年04月30日 09時09分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 264p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784779128318
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0095

出版社内容情報

澁澤の「書く=読む」という行為には、「(仏語の)純粋言語を日本語に

よって救い出す」(ベンヤミン「翻訳者の使命」)という運動が働いている。

そのとき、澁澤という「私(わたくし)」性はどこにあるのだろうか。

澁澤の「書く=読む」という行為は「純粋言語」を救出するとともに、

澁澤という「私」性が消滅するのではないかというのが、

筆者が考える澁澤におけるエクリチュール化した「私」の意味である。



このエクリチュール化した「私」は、消滅するとともに

翻訳行為と同様、他者の「純粋言語」にまとわりつく「純粋思考」をも

かぎりなくとりこんでいく。



そして最後には、澁澤の博覧強記の「書く=読む」という行為は、

澁澤の「私」性が消滅して、エクリチュールに他者、評者(筆者)まで

をもまきこんでいく。

究極的にそこに浮上する澁澤の「思考」とはなにか……それを逐語訳的に

翻訳・抽出していくのが本書の眼目なのである。



【目次】

(第1章)サドの自然

(第2章)『夢の宇宙誌』玩具・天使・アンドロギュノス・世界の終り

(第3章)『エロスの解剖』

(第4章)『胡桃の中の世界』

内容説明

澁澤という「私」性はいったい何処にあるのか?澁澤の読む=書くという行為には「(フランス語の)純粋言語を日本語によって救い出す」という運動が働いている。厖大な書物を読む=書くということは、結局、フランス語の書物を読み、日本語として言葉=エクリチュールとして書くことなのであった。すべての澁澤へのオマージュは、波動するエクリチュールの彼方へと向かう。

目次

第1章 サドの自然(『神聖受胎』;『サド復活』)
第2章 玩具・天使・アンドロギュヌス・世界の終り(『夢の宇宙誌』;「玩具につい」 ほか)
第3章 エロスの解剖(「女神の帯について」;「性とは何か」 ほか)
第4章 胡桃の中の世界(「石の夢」;「プラトン立体」 ほか)
第5章 思考の紋章学(「ランプの廻転」;「夢について」 ほか)

著者等紹介

谷〓龍彦[タニザキタツヒコ]
1955年、三重県生まれ。皇學館大学卒業。澁澤龍彦に私淑して文芸評論を始める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

双海(ふたみ)

8
著者は皇學館大学卒。澁澤龍彦に私淑して文芸評論を始めたという。あとがきでは澁澤のほかに塚本邦雄『万葉秀歌』や橋本多佳子の句集について触れており、私の好みにマッチした著者であった。(第1章)サドの自然、(第2章)『夢の宇宙誌』玩具・天使・アンドロギュノス・世界の終り、(第3章)『エロスの解剖』、(第4章)『胡桃の中の世界』2023/10/02

氷柱

6
884作目。8月25日から。癖の強い作品。取り上げられている人物の色が濃すぎるし、それを描く筆者も大分仕上がっている。様々な作品や思想に触れた上で取り組まないと置いてけぼりにされてしまうような次元にある。かなり難しい一作。概念的な部分を他の作品からの引用から緻密にくみ取る以外に真の理解に到達する術はない。まだまだ読みが足りないということを痛感させられた。2022/08/28

コウみん

1
今年は澁澤龍彦生誕95周年だ。 フランス文学者として作家として澁澤龍彦は多くの作家と芸術家に影響を与えてきた。 著者も澁澤の本を読んできた世代として澁澤龍彦の著書について愛情がとても深い。2023/02/26

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/19764669
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。