出版社内容情報
コロナ禍により移動できなくなった旅人は
故郷へ日本国内へ「思索」の旅をする。
第1部では故郷・遠野を軸に「語り」の世界を追究し、
第2部では日本全国を舞台とした文学作品、映画作品を辿ることで
思考をめぐらした。
【目次】
第1部
第1章・花冷えの道 吉里吉里四十八坂
第2章・沖縄と遠野 三つの手紙
第3章・遠野物語の土俗的想像力
第4章・河童と羅漢 旱魃の記憶
第5章・語り部礼讃 遠野物語と千夜一夜物語
第6章・語り部の墓 佐々木喜善
第七章・忘却を恐れよ 大津波の跡
第2部
第1章・北海道への旅 朱鞠内湖
第2章・津軽への旅 龍飛崎
第3章・若狭への旅 水上勉・古河力作・徳富蘆花
第4章・土佐への旅 物部川渓谷
第5章・奄美大島への旅 田中一村
第6章・秋田への旅 戸嶋靖昌
第7章・精神の旅 宮本武蔵と独行道
内容説明
魂の「帰郷」と言っていい。岩手・遠野を軸に「語り」がもつ意味を探り、さらには日本を舞台とした文学・映像への論究を展開。旅人は「故郷」を目指す!
目次
第1部 遠野物語をめぐって(花冷えの道―吉里吉里四十八坂;沖縄と遠野―三つの手紙;遠野物語の土俗的想像力;河童と羅漢;語り部礼讃―遠野物語と千夜一夜物語 ほか)
第2部 道の精神史として(北海道への旅―朱鞠内湖;津軽への旅―龍飛崎;秋田への旅―戸嶋靖昌;若狭への旅―水上勉・古河力作・徳富蘆花;土佐への旅―物部川渓谷 ほか)
著者等紹介
立野正裕[タテノマサヒロ]
1947年福岡県生まれ。明治大学文学部名誉教授。岩手県立遠野高校卒業後、明治大学文学部に入学。明治大学大学院文学研究科修士課程修了。その後、同大学文学部教員として英米文学と西洋文化史を研究。反戦の思想に立ち、今日の芸術と文学を非暴力探究の可能性という観点から考察している。また「道の精神史」を構想し、主としてヨーロッパへの旅を重ね続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。