出版社内容情報
この記憶は いつまで わたしに残るのだろうか
天皇の庭師だったアリトモと、日本軍の強制収容所のトラウマを抱えるユンリン
1950年代、英国統治時代のマラヤ連邦(現マレーシア)
日本庭園「夕霧」を介して、ふたりの人生が交錯する──
同名映画『夕霧花園』【トム・リン監督/リー・シンジエ、阿部寛出演】原作
(2019年映画化、2021年7月24日、日本公開)。http://yuugiri-kaen.com/
マン・ブッカー賞最終候補に選ばれ、現代アジア文学で最も優れた小説に贈られるマン・アジア文学賞等を受賞。17ヵ国語に翻訳され、高い評価を受けている。
【あらすじ】
封印していた数々の記憶が、「夕霧」でふたたび流れ出す──
1980年代のマレーシア。
連邦裁判所判事の職を離れたテオ・ユンリンは、キャメロン高原の日本庭園「夕霧」を再訪する。
そこは、30数年前、日本庭園を愛する姉の慰霊のために、日本人庭師ナカムラ・アリトモに弟子入りした場所だった。
日本軍のマレー半島侵攻、戦後マラヤの「非常事態」を背景に、戦争で傷ついた人びとの思いが錯綜する。
内容説明
1980年代のマレーシア。連邦裁判所判事の職を離れたテオ・ユンリンは、キャメロン高原の日本庭園「夕霧」を再訪する。そこは、30数年前、日本庭園を愛する姉の慰霊のために、日本人庭師ナカムラ・アリトモに弟子入りした場所だった。日本軍のマレー半島侵攻、戦後マラヤの「非常事態」を背景に、戦争で傷ついた人びとの思いが錯綜する。マン・アジア文学賞受賞。マン・ブッカー賞最終候補作。
著者等紹介
タントゥアンエン[タントゥアンエン]
陳團英。1972年、マレーシアのペナン島生まれ。ロンドン大学で法律を学び、クアラルンプールで知的財産弁護士として勤務した後に小説家となり、デビュー作The Gift of Rainが2007年、マン・ブッカー賞の候補作に選ばれる。2作目の本作『夕霧花園』は2012年、マン・ブッカー賞の最終候補となり、同年のマン・アジア文学賞のほか、2013年に歴史小説に授与されるウォルター・スコット賞を受賞。2014年には国際IMPACダブリン文学賞の最終候補作品となり、台湾語、オランダ語、フランス語、ドイツ語、インドネシア語、イタリア語、韓国語、ロシア語、スペイン語など17か国語に翻訳されている。また2017年に英国王立文学協会が主催したFavourite Second Novelの投票でジェイン・オースティンの『高慢と偏見』に次いで第2位に選ばれ、2019年には台湾のトム・リン監督によって映画化された。合気道は初段、伝統的建築物の保存に強い関心を寄せる
宮崎一郎[ミヤザキイチロウ]
1952年生まれ。新潟薬科大学非常勤講師。茨城大学人文学部卒。高校教員を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヘラジカ
星落秋風五丈原
本の蟲
ぱせり
A.yukari
-
- 電子書籍
- 百鬼夜行抄 9巻 眠れぬ夜の奇妙な話コ…