出版社内容情報
18世紀末~19世紀半ばのアメリカ大衆小説に描かれた
数多くの異性装の女性冒険者たち──
なぜ大衆向けの安価な読物で多くの「異性装の女性冒険者」が
描かれたのか、
その背景と、その後、中産階級の少女向けの小説や、
ダイムノヴェルにどのような影響を与えたかを探る。
男装して独立戦争、南北戦争を戦った実在の勇敢な女性たちも紹介。
縦横無尽に活躍する元祖スーパーウーマンたちを浮き彫りにする
本書は、豊富な図版160点余で読む、アメリカ大衆文化史と
なっています。
好評既刊『ダイムノヴェルのアメリカ』『ワーキングガールのアメリカ』
に続く三部作!
内容説明
18世紀末~19世紀のアメリカ大衆小説に描かれた異性装の女性冒険者たち。なぜ大衆小説に数多くの「異性装の女性冒険者」が登場したのか。パンフレット小説と新聞連載小説の分析から、縦横無尽に活躍するスーパーウーマンたちの系譜と、中産階級の少女向け小説や、ダイムノヴェルへの影響を探る。
目次
第1章 少女が男装する理由―サウスワース『見えざる手』(キャピトーラ・ブラックとは;ベストセラー小説から演劇の舞台へ ほか)
第2章 元祖スーパーウーマンとしての女性冒険者―女性戦士物語の系譜を辿る(パンフレット小説の女性冒険者たち;パンフレット小説とは ほか)
第3章 パンフレット小説にみる男装のキャリアウーマンと悪漢に恋する女性冒険者(女性放浪者の就職活動―『女性放浪者 事実にもとづき彼女自身が書いた興味深い物語』;危険を避けるための男装 ほか)
第4章 メキシコ戦争と「黒いヒロイン」(メキシコ戦争時のアメリカ大衆小説;冒険と恋愛 ほか)
第5章 キャピトーラから南北戦争の女性戦士へ、そしてジョー・マーチ、ダイムノヴェルの女性冒険者たちへ(キャピトーラの大人版『ブリトマート 男嫌い』;女性戦士としてのブリトマート ほか)
著者等紹介
山口ヨシ子[ヤマグチヨシコ]
アメリカ文学研究者、神奈川大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。