出版社内容情報
今世紀最大の社会対立を引き起こしている
移民・難民問題の本質を問う!
なぜ移民・難民が出るのか。かつて労働力不足に悩み移民を
歓迎した先進国が今や移民・難民問題に揺れる──
欧州各国で高まるポピュリズムとゼノフォビア(外国人嫌い)の
現状とその要因を考える。そして、避けて通れない多人種・多民族が
共生する現実、マイノリティを包み込んだ生活と現状を検証し、最後に
日本における移民の現実と教育の実態と問題点を抉る多角的な論文集。
移民・難民受け入れが課題となっている日本にとっての問題提起の書である。
内容説明
移民・難民はなぜ流出するのか。欧州各国で高まるポピュリズムとゼノフォビアの現状とその要因を考える。多人種・多民族が共生する現実、マイノリティを包み込んだ生活と現状を検証し、日本における移民の問題点を抉る多角的な論文集。今世紀最大の社会対立を引き起こしている移民・難民問題の本質を問う!
目次
序論 移民・難民問題は何を提起しているか―欧州ポピュリズムの根源
第1部 難民の流出と周辺国の寛容―だれが人道的なのか?(トルコのシリア難民政策およびEUとの関係;中東でなぜ難民が出続けるのか?―対テロ戦争と大規模な難民・国内避難民;欧州を目指す西アフリカの移民・難民―ニジェール・ルートで今何が起きているのか;難民を歓迎するラテンアメリカ地域の枠組み―「カルタヘナ宣言」)
第2部 欧州は移民・難民の何に苦しんでいるか(難民受け入れはドイツをどうかえたか?―メルケル首相の決断と政治的帰結;フランス社会党の移民・難民政策は、誰を排除対象にしていたのか?―ムスリム、ロマ、不法移民;寛容か排除か?―スロヴァキアのシリア難民問題と民族自然権;EUの対移民・難民政策とキリスト教諸教会の役割)
第3部 The Day After:マイノリティとの共存は可能か?(ロシアにおける移民のランドスケープ―ルイナックと反移民感情;民族混住地の現在―東部スロヴァキアのハンガリー系マイノリティ;中国の少数民族、ロシア族のアイデンティティとは?;移民社会化する日本と共生の課題―外国人労働者と子どもたちの教育)
著者等紹介
羽場久美子[ハバクミコ]
青山学院大学国際政治経済学部教授、国際関係学博士。グローバル国際関係研究所所長。京都大学客員教授。世界国際関係学会(ISA)元副会長、現アジア太平洋副会長。日本学術会議元会員。JAICOWS(女性科学研究者の環境改善に関する懇談会)会長。日本EU学会理事。ロシア東欧学会監事。ジャン・モネ・チェア(欧州連合)。ハンガリー科学アカデミー歴史学研究所、ロンドン大学、パリ大学、ハーバード大学客員研究員。専門は、国際関係論、新世界秩序、EU研究、移民・難民・マイノリティ研究、世界戦争100年など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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