出版社内容情報
文楽、志ん生、円生、小さん はじめ、アダチ龍光、
千代若・千代菊、牧野周一、波多野栄一ほか
多くの名人・上手、芸人の顔が並ぶ 昭和 寄席 写真集!
昭和40年代「第二次落語演芸ブーム」と言われていた頃、
プログラム用写真撮影を依頼され、今となっては誰も撮ることの
できない「綺羅星のごとき芸人」たちの貴重な写真がフィルムに
残された。
かれこれ25年前に出版の話が持ち上がりかけたものの頓挫となって
いたこの企画が、著者の強い意向と執念でようやく刊行の運びとなった。
内容説明
志ん生・文楽・圓生…新宿末廣亭にずらりと並んだ昭和の名人上手たち。そして今日も活躍する噺家たちの若き日の高座姿。元「専属写真術師」が記録した末廣亭のにぎわい。
著者等紹介
赤塚盛貴[アカツカモリタカ]
昭和17年(1942年)東京港区新橋生まれ。東京大空襲により戦後葛飾・金町及び墨田・寺島町育ち。昭和40年中央大学落語研究会卒業後、広告、印刷業界で人生を送り(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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gtn
26
三遊亭好生や春風亭梅橋、ひろし・みつる等、自伝や評伝で承知していたが、姿かたちに接すると、よりイメージが増す。また、宮田洋容の相方、不二由起江の存外な美貌に目を見張る。今は当たり前の存在でも、明日には居なくなるかもしれない人々。写真は撮れるうちに撮っておくべきものだと強く実感する。ギター漫談のH・フォンタクトなどはその典型。2021/07/18
ふう
17
新宿末廣亭の専属写真術師(この段階でもういい感じ)が撮ったまさに昭和の寄席で活躍した芸人さんたちの写真集。白黒写真、味がありすぎるしみんないい顔してるなあ。声や音が聞こえてきそう。最後にある末廣亭の裏を歩く十代目金原亭馬生の背中の写真ほんといい。この時代全くわからないけどそれでも素敵な写真集。何事でも極めた人間は美しい。 2020/11/14
ターさん
2
昭和の芸人たちの写真集である。お馴染みだった人たちの揃い踏みである。もちろん知らない人もいる。今でも音源を使って楽しませてもらっている方もいる。新宿末広亭、ある年の新春特別興行の出演者名。三平、圓楽、小さん、圓蔵、文楽、圓生、馬生、正蔵、志ん朝、文治、志ん生---。信じられない!これが1日で体験できるのですぞ!ヨーロッパの超有名オペラが丸ごとやって来ても、これには敵わないだろう。まさしく「綺羅星如き」とはこのことである。明日は大晦日。除夜の鐘に合わせるように恒例の「芝浜」を聴く。勿論、古今亭志ん朝である。2020/12/29
葛
1
著者:赤塚盛貴 発行日:2020年10月10日初版第1刷 企画:渡邉秀康 発行者:河野和憲 発行所:株式会社彩流社 装丁:中山銀士 印刷:モリモト飲茶(株) 製本:(株)難波製本 定価:本体2500円+税2023/11/29
い
1
馬生の背中。渋い。2021/05/14