出版社内容情報
19世紀～21世紀までの英米カナダ文学作品にみる「レズビアン表象」の変遷。
『赤毛のアン』『キャロル』『カラー・パープル』
『めぐりあう時間たち』『半身』等の作品論のほか、
コラムとして、映画のアダプテーションやエポック・メイキング小説も取り上げ、
レズビアン文学空間のしなやかな絆に誘う。
「主要レズビアン小説リスト（1816年～現代まで）」付き。
内容説明
英米カナダ文学にみる「レズビアン表象」の変遷。映画のアダプテーションやエポック・メイキング小説も取り上げ、レズビアン文学の多様な世界を案内する。
目次
序章 レズビアン文学批評概観
第１章 怪物としてのレズビアン
第２章 女同士の友情
第３章 レズビアンの自認
第４章 レズビアン的繋がり
第５章 レズビアン・リアリティを創る言語
第６章 クィアなパフォーマンス
第７章 レズビアン・アダプテーション
第８章 レズビアン・ミステリー
著者等紹介
平林美都子［ヒラバヤシミトコ］
愛知淑徳大学文学部教授。博士（文学）。名古屋大学英文学科卒。同博士後期課程修了（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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くさてる
17
いくつかの文学作品と映画を通して、レズビアン文学の歴史とそこで表現されてきた“女同士の絆”のかたちを評論した内容。1816年に書かれた、最初のレズビアン・ヴァンパイア物語「クリスタベル」の禍々しさから、「赤毛のアン」における女の友情、「キャロル」におけるレズビアンの代償、そして「めぐりあう時間たち」のメディアによるレズビアン表象の変化という流れが面白かった。ブックガイドとしても興味深い本がたくさん紹介されています。2020/10/28
元気！
4
広範な英米カナダ文学からレズビアン文学が取り出され、テンポよく議論されてより面白かった。 ただ、レズビアン文学という言葉の定義を巡る思想史的な議論は、私の勉強不足もやってやや難しかった。 また、作品の解釈においてやや図式的にすぎるように思われるところがたまにあった。2021/07/10
もっち
2
様々な文学作品に込められたレズビアン表象、身体や魂の生死にかかわる切実さに触れたようだった ブックガイドはチェックしていこう2024/02/29
1998
2
赤毛のアンの部分2021/11/19
hon
1
赤毛のアン読もう。2024/05/08
