出版社内容情報
忘れられた対外政策と知られざるトゥーラン主義運動!
日露戦争以後の戦前・戦中期の対外政策論は、
南進論と北進論に大きく整理されるが、
東西に向かうベクトルがあったことは忘れがちである。
西欧の白人主導の帝国主義の時代、
アジア系民族出自のハンガリーで形成された
トゥーラン主義
(民族的にはオスマン帝国のトルコ人、ソ連治下の中央アジアに
おけるタタール人などのテュルク系の人々、
ハンガリーのマジャール人、フィンランドのフィン人、
モンゴル人、満洲人、朝鮮人、そして日本人が含まれるとされた)
を受け入れた軍人の一部とアジア主義を掲げる知識人や活動家が
トルコやソ連邦内のイスラム系民族との交流を深め、
日本の影響力をユーラシア大陸全体に広げようと様々な運動を
展開した。
本書は、その知られざるトゥーラン主義運動の全貌と
イスラム政策のあり方を検証する労作である。
内容説明
忘れられた対外政策と知られざるトゥーラン主義運動!日露戦争以後の戦前・戦中期の対外政策論は、南進論と北進論に大きく整理されるが、東西に向かうベクトルがあったことは忘れがちである。知られざるトゥーラン主義運動の全貌とイスラム政策のあり方を検証する労作。
目次
序論
第1章 テュルク系ムスリムと日本との接触
第2章 日本におけるトゥーラン主義運動の前段階
第3章 日本へのトゥーラン民族運動の移入
第4章 トゥーラン運動の再開とアジア主義的な展開
第5章 トゥーラン主義運動と「回教政策」との接合
第6章 「回教政策」と日独による世界新秩序構想
結論
著者等紹介
レヴェント,シナン[レヴェント,シナン] [Levent,Sinan]
1983年トルコ共和国生まれ。2014年早稲田大学大学院アジア太平洋研究科博士課程修了。博士(学術)。専門、日本政治外交史。現在、アンカラ大学言語歴史地理学部助教授。東洋大学アジア文化研究所客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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