出版社内容情報
皇国史観からの脱却が言われた戦後、
新しい史観によって見直されたはずの古代史が、
いつの間にか〝大和史観〟とも言える目に見えない幕で
覆われてしまっている。
本書は、疑問に向き合わせない学界の実態を鋭く衝き、
現代社会における古代史認識の病理を見極めようとし、
前向きな内省を「自虐」と捉え自国の歴史への直視を避け続ける
〝無関心さ〟に対し警鐘を鳴らすものである。
内容説明
皇国史観からの脱却が言われた戦後、新しい史観によって見直された古代史が、いつの間にか“大和史観”の見えない幕で覆われた。明らかな疑問に真摯に向き合わない学界の実態を鋭く衝き、古代史の真相を直視しない現状に警鐘を鳴らす!
目次
序章 「古代史」の現状―戦後七十年の忘れ物とその中身
第1章 「古代史の病理」のこと
第2章 古文献を正しく読むために
第3章 戦前と「古代史」
第4章 監視され、「遅延」した歴史学
第5章 「日本古代史」と「戦後七十年」―混乱と再生の中での展開とその問題点
終章 歴史学の実際と世相への憂い
著者等紹介
相原精次[アイハラセイジ]
歴史作家。1942(昭和17)年横浜生まれ。1965(昭和40)年國學院大学文学部卒業。同年4月より奈良市にある私立中・高等学校に国語教師として赴任。5年間勤務後、横浜に戻る。2003(平成15)年4月、神奈川県立高等学校を定年退職。執筆活動に専念(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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