アナーキストの銀行家―フェルナンド・ペソア短編集

個数:

アナーキストの銀行家―フェルナンド・ペソア短編集

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年05月07日 04時12分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 181p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784779125997
  • NDC分類 969.3
  • Cコード C0097

内容説明

トランクの底から現れた人たち。ポルトガル文学の巨星・ペソアの時代を透視する鋭い眼と豊かな文学性に富む知られざる短編・本邦初訳。

著者等紹介

ペソア,フェルナンド[ペソア,フェルナンド] [Pessoa,Fernando Ant´onio Nogueira]
20世紀ポルトガルを代表する文学者。1888年リスボンに生まれる。南アフリカ領事の義父にしたがい南アフリカのダーバンに渡り、英語による教育を受けて育つ。帰国後、大学に籍をおくが短期間で中退。商業翻訳で生計をたてつつ、寄稿、誌上論争、雑誌創刊など活発な活動をくりひろげ、ポルトガル前衛芸術運動の中心的存在となるものの、生前その名が一般に広く知られることはなかった。1935年リスボンにて没。死後、トランク一杯の未発表草稿が発見され脚光を浴びる

近藤紀子[コンドウユキコ]
1969年生まれ。早稲田大学第一文学部文学科日本文学専修卒。出版社勤務のかたわらポルトガル文化センターでポルトガル語を学び、その後翻訳家に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 2件/全2件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

127
短編七つ。シニカルであったり、少し滑稽であったりする話などには、ほらそうだろ?とでも言うような小賢しさを覚えることが多いが、この作者にはそれがない。しかし、『たいしたポルトガル人』の切れ者を素直に賞賛もできず、表題作などは屁理屈の禅問答だろうか、よくもここまでのやり取りをさせたなと思ってしまうのは、心の中に入り込んで触れてくるような感動も伴わないからだ。ペソアという文学者の作品を読むのが初めてだからか、他の方の感想を読むと、私はきちんと味わいきれなかったようにも思う。2019/08/10

nobi

83
ペソアという透明で詩的な響きとヨーロッパの端に位置するポルトガルの作家ということでエキゾチックな香りの作品を想っていたけれど、違った。大時代的な言い回しにもあざとく見えてしまうプロットにも馴染めない。いくつかの気味の悪い成り行きや結末は、読んでしまうと脳裏から去らない困った代物。表題作の「アナーキストの銀行家」は異色。自らの生き方を正当化する理屈をくらくらするほど延々と積み上げる。20世紀前半、専制政治でもブルジョア社会でもなく自由な社会の到来を夢見ていたのであろう当時、それが絵空事だと喝破するかのよう。2020/07/26

Tenouji

23
あのペアソの短編集。「独創的な晩餐」は好みではないが、「アナーキストの銀行家」には、少々驚く。アンビバレントな個人主義の現代を予言したような内容。あのジョージ・オーウェル著「1984年」にも、つながる話なんではないだろうか…2020/03/13

zirou1984

22
ペソアの小説が邦訳されるのは初ということで期待して読んでみたが、散文詩の世界に留まらない、多面的な顔を持つペソアにまた一歩近づけたと思わせてくれるものであった。詩人としてのペソアが暗闇で一歩一歩の足取りを不確かに進めようとするものならば、本作の短編の多くは軽やかとすら言えるものであり、「独創的な晩餐」は軽妙なダンスで人を食ったかのようだ。表題作については修正稿も残っている通り完成度は決して高くないものの、「私は決して、私自身ではない」というペソアのアイデンティティと合わせて考えると感慨深いものがある。2019/08/22

かもめ通信

22
英国怪奇小説的な雰囲気が漂う「独創的な晩餐」、ペソアらしい(?)気がする「忘却の街道」ピリリと皮肉が効いているいくつかの掌編、らしくないようでやっぱりらしい気もする「アナーキストの銀行家」。いろいろな顔が見え、いろいろな味が味わえるという点ではいかにもペソアらしい作品集といえるのかも。2019/07/14

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/13930973
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。