出版社内容情報
著者・栄楽が圓楽の内弟子となり、亡くなるまでの
長いあいだを過ごした日々。
記憶の底から多くの逸話を拾いあげ、
本年、圓楽没後10年を期に世に問う。
[オビ文]三遊亭好楽(予定)
[推薦之辞]六代三遊亭円楽(予定)
目次
第1章 落語家になる素養“立志編”
第2章 伊勢神宮が“笑い”の根源だった“大学編”
第3章 五代目三遊亭圓楽の弟子となる“入門編”
第4章 師匠、断崖絶壁の山に挑む“情熱編”
第5章 師匠、弟子達を千尋の谷に突き落とす“試練編”
第6章 師匠、どうしても弟子を育てたい!“奮闘編”
第7章 栄楽、お前はどんな断崖絶壁の山なんだい?“矯正編”
著者等紹介
三遊亭栄楽[サンユウテイエイラク]
昭和34年12月16日、福岡県嘉麻市大力生まれ。昭和59年皇学館大学卒後、神官の資格を得る。4月7日、五代目圓楽に入門「栄楽」と命名。平成3年10月、真打昇進。平成20年~31年皇學館大学非常勤講師。平成21年「お伊勢参り落語会」毎年恒例化。『伊勢神宮の御師』を自認する江戸時代の装束、徒歩でお伊勢参りを実施、街道筋で落語会を企画した。その売り上げを伊勢神宮の奉賛金としている。平成24年1月20日午後8時頃「第97回大島落語会」で脳幹出血を発症。命がけで高座を務める。その後、緊急入院。治療の結果、後遺症もなく復帰を果す。お伊勢さんのお蔭と信じている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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gtn
15
メディアからの退場、師死去後も落語協会に復帰しなかった姿勢等、師弟の道を貫いた五代目圓楽。しかし、真打の濫造に異を唱えた師圓生とは異なり、単なる「通過儀礼」だからと、入門後一律八年で弟子を真打昇進させた圓楽。そこに、柔軟性と弟子への愛情を見る。2020/01/12
Nazolove
13
久々、先代円楽さんのお話を聞いた印象であった。 前の話で結構神経質な難しいイメージと思っていたけど、師匠として育てる人としてはあの司会をやってた時のような豪気な人だったんだなーと思った。 あと思ったのは思わぬところで今の円楽さんの落語家としての面、というのを見させていただいた。 ところどころ小粋な落語家ジョークが出てきていたので違う意味でも勉強になった。 暇な人、腹黒(すみません)の円楽一門の中にこんな人いたんだー、なんていう意味でもとって見て間違いじゃないかな、と思う作品であった。2020/01/13