鼻持ちならぬバシントン

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  • サイズ B6判/ページ数 237p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784779125959
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

本邦初刊行! サキによる長篇小説!

シニカルでブラックユーモアに溢れた世界観が特徴の
短篇作品の巧手サキ。
20世紀初頭のロンドン、豪奢な社交界を舞台に、
独特の筆致で描き出される親子の不器用な愛と絆。


著者プロフィール

サキ(サキ)
Saki.
1870 - 1916.
作家・ジャーナリスト。
本名はヘクター・ヒュー・マンロー(Hector Hugh Munro)。
インド帝国警察に勤務したのち、ジャーナリストとして活躍。
そのかたわら数多くの短篇小説を執筆し、
短篇の名手と称される。第一次世界大戦時に軍に志願し、
フランスにおいて絶命。
近年の邦訳に
『サキの思い出 評伝と短篇』
(エセル・M・マンロー、ロセイ・レイノルズ、サキ 著、
花輪涼子 訳、彩流社、2017年)、
『四角い卵  白水Uブックス』(和爾桃子訳、白水社、2017年)、
『平和の玩具  白水Uブックス』
(和爾桃子訳、白水社、2017年)、
『けだものと超けだもの 白水Uブックス』
(和爾桃子訳、白水社、2016年)、
『クローヴィス物語 白水Uブックス』
(和爾桃子訳、白水社、2015年)、
『ウィリアムが来た時』(深町悟訳、国書刊行会、2019年6月)、
『サキ短編 『スキャンダルの行方』 Kindle』
(サキ全訳プロジェクト訳、Amazon Services International,
Inc.、2019年)、
『サキ短編 『ビザンチン風オムレツ』』
(サキ全訳プロジェクト訳、Amazon Services
International,Inc.、2017年)、
『サキ短編 『ラプロシュカの魂』『困った雄牛』』
(サキ全訳プロジェクト訳、Amazon Services
International,Inc.、2017年)ほか。

花輪 涼子(ハナワ リョウコ)
Ryoko Hanawa.
はなわ りょうこ
翻訳家。翻訳会社にて主にIT関係の翻訳・チェック等に
携わりながら、文芸翻訳家としても活動。
訳書に
『英語で読むシェイクスピア四大悲劇』
(共訳、IBCパブリッシング株式会社、2013年)、
『サキの思い出 評伝と短篇』(単訳、彩流社、2017年)。

内容説明

煌びやかな社交界に描き出された、母と息子の不器用な愛と絆。

著者等紹介

サキ[サキ] [Saki]
1870‐1916。作家・ジャーナリスト。本名はヘクター・ヒュー・マンロー(Hector Hugh Munro)。インド帝国警察に勤務したのち、ジャーナリストとして活躍。そのかたわら数多くの短篇小説を執筆し、短篇の名手と称される。第一次世界大戦時に軍に志願し、フランスにおいて絶命

花輪涼子[ハナワリョウコ]
翻訳家。翻訳会社にて主にIT関係の翻訳・チェック等に携わりながら、文芸翻訳家としても活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

NAO

82
短編の名手サキが書いた自伝的長編。鼻持ちならない「永遠の子ども」コーモスと夢見がちな母親の間の微妙で繊細な感情が巧みに描かれている。よくあるパターンとはいえ、ロンドンでの最後となる観劇の後、アフリカに渡ってからのコーモスの感慨は、哀愁を帯びていて胸にしみる。サキ特有のユーモアはあまりみらず、サキっぽくないが、私は好きな話だった。2019/09/16

HANA

67
サキらしく上流階級の日常と、どこかすれ違う親子関係を皮肉たっぷりに描いた長編。ただ主人公のコーモス・バシントンは今までの主人公、例えばクローヴィスに比べると色々と影が薄い印象。まあ、あんな強烈なキャラクター滅多にいないんだけど、その為か大人になり切れぬダメ人間の一面が表に出すぎてあまり感情移入できず。哀愁に満ちた最後の独白でようやく感情移入できたが…。やはりサキの長編は、当時の上流階級についてある程度の知識が無いと十全に楽しめないなあ。やはり自分は冷笑に満ちてパンチの効いた著者の短編が好きなのだと再確認。2019/12/18

星落秋風五丈原

36
【ガーディアン必読1000冊】フランチェスカ・バシントンは旧友の好意で住まわせてもらっている家を旧友の姪エメリーンが結婚したら出なければならないため焦っていた。こうなれば、息子のコーモスとエメリーンを婚約させるしかない。早速コーモスに手紙を出し学校にいる姪の弟ランスロットに優しくするよう伝えるがアマノジャクなコーモスは弟に厳しく接したため逆効果に。それから2年、大学も卒業してどこにも勤めておらず、かつ富裕な家の令嬢とも婚約に至っていないコーモスに、フランチェスカは懲りずに令嬢との婚約を望むが…。2019/08/11

ワッピー

23
気怠い環境にいる人間の心理描写に軽いギャグをまぶしたサキの中編。中等遊民の母子のロンドン遊泳生活を描写。未亡人フランチェスカと、ハンサムだが厄介者で収入のない息子コーモスがそれまで享楽していた社交界辺縁に居続ける為には、資産を持つ娘イレーヌとの結婚が鍵だが、そこには友にして強力なライバル、コートニー・ヨールがいた…ひねくれ者で自堕落なコーモスに勝ち目はあるのか?『結婚媒酌人』『バーティのクリスマス・イブ』『覇者のまもり』と共通の情景があってニヤリ。サキは「雨の前の羊のように」という比喩がお気に入りのよう。2020/02/14

ぺったらぺたら子 

21
長編でのサキは英文学好きにはかなりの御馳走では。長く捩れた文体で機知と皮肉をいやでも畳み掛ける。話は丁度オースティンの、家の維持の為に娘を金持ちに嫁がせるパターンの逆で、駄目息子を金持ちの娘と結婚させたい母親。と同時に、イーヴリン・ウォーの、甘やかされた魅力的な子供が、自分が特別であり、誰もが際限なく甘えさせてくれるという傲慢さから抜け出せずに堕ちていくパターンでもあり、そういう系譜を感じさせる。親子の情愛、男女の愛のすれ違い掛違いが主題であり、女性の心の揺れ動きが非常に繊細で技巧的で、味わい深い。2019/09/11

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