内容説明
「平等派の陰謀」を導き、推進した主要人物で、古代ローマの偉大な改革者のひとりに因んで「グラッキュス」という名を使っていたフランソワ・ノエル・バブーフ。この35歳の人物はどのようにして紛れもない蜂起組織の指導者となったのであろうか。支持者を結集するための軸となった平等主義の教説とはいったいどのようなものだったのであろうか。
目次
第1章 少年時代のバブーフ
第2章 封建法専門家バブーフ
第3章 ピカルディ地方における革命家バブーフ
第4章 パリでのバブーフ
第5章 テルミドール反動期
第6章 「バブーフの陰謀」におけるバブーフ
第7章 バブーフの人物像
第8章 弾圧
第9章 バブーフ亡き後のバブーフ
著者等紹介
シアパ,ジャン=マルク[シアパ,ジャンマルク] [Schiappa,Jean‐Marc]
1956年モロッコ(ラバト)生まれ。ニース大学文学部卒業。社会科学高等研究院(EHESS)にてディプローム取得。1992年パリ第一大学パンテオン=ソルボンヌにて博士号取得(ミシェル・ヴォヴェルの指導)。現在クレテイユ(ヴァル=ド=マルヌ県の県庁所在地)のコレージュ・クレマン=ギュイヤール(Coll`ege Cl´ement‐Guyard)で「地理・歴史」の教師(2018年10月時点)。一時は労働組合運動の全国センターのひとつ「労働者の力(Force ouvri`ere)」代表や、自由思想を研究する「自由思想研究所(IRELP)」代表を務めるなど、世俗性をめぐる現実の運動にも関わっている
田中正人[タナカマサト]
1944年埼玉県朝霞市生まれ。奈良学芸大学付属小学校、愛知県東海中学・東海高校を経て、1963年京都大学法学部入学、1974年京都大学大学院法学研究科博士課程満期修了(フランス政治史専攻)。1974年愛知県立大学外国語学部(フランス学科)講師。2002年から愛知大学法学部教授。2015年3月定年退職。愛知大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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