南山大学学術叢書<br> フラナリー・オコナーの受動性と暴力―文学と神学の狭間で

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南山大学学術叢書
フラナリー・オコナーの受動性と暴力―文学と神学の狭間で

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  • サイズ B6判/ページ数 284p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784779125737
  • NDC分類 930.28
  • Cコード C0098

出版社内容情報

アメリカ南部を代表するカソリック作家、

フラナリー・オコナー(1925-64)。



彼女の文学世界は、なぜグロテスクで暴力的な光景に

満ちているのか。

暴力性は、どのように神の倫理と結びつき、

神の恩寵の瞬間を迎えるのか。

暴力と恩寵が混在したオコナーの文学/神学世界において、

どのように登場人物の主体性が奪われ、

神の啓示の前で受動的な存在になるのか、



具体的な作品分析をとおして、

オコナー文学が内包する倫理に着目する。



? フラナリー・オコナー(1925-64)

アメリカ南部を代表するカソリック作家。

父親と同じ紅斑性狼瘡を煩い、39歳の若さで亡くなる。

短編小説の名手として知られ、

名前を冠した「フラナリー・オコナー短編小説賞」がある。



? 映画『スリー・ビルボード』【第90回アカデミー賞(2018年)

主演女優賞・助演男優賞受賞】が、オコナーと関連づけられ、

話題になりました!



?1960年代のアメリカ南部を舞台にした

映画『グリーンブック』(20019年3月1日公開)が、

第91回アカデミー賞(2019年)作品賞・助演男優賞・脚本賞を受賞!

アメリカ南部に注目が集まります!

内容説明

アメリカ南部を代表するカソリック作家、フラナリー・オコナー(1925‐64)。彼女の文学世界は、なぜグロテスクで暴力的な光景に満ちているのか―。暴力と恩寵が混在したオコナーの文学/神学世界において、どのように登場人物の主体性が奪われ、神の啓示の前で受動的な存在になるのか、オコナー文学が内包する倫理に着目する。

目次

文学と神学の狭間で
第1部 秘義における物質と知覚(彷徨の身体―『賢い血』と不安定な神の表象;物質と秘跡のリアリティ―「グリーンリーフ」と「川」にみられる文学の美学と創造世界の表象)
第2部 受動性という倫理―他者の歓待と神の恩寵(倫理、暴力、非在―「善人はなかなかいない」と「善良な田舎者」における善と他者;アクチュアリティ、グロテスク、「パーカーの背中」―行為、融合、再創造)
第3部 オコナーの終末的光景―想像力、時間、現実性(不可解な黒さと虚構の力学―「作り物の黒人」と「高く昇って一点へ」の差異と終わりの意識;故郷、煉獄、飛翔―「永く続く悪寒」における神の降臨と時間の詩学)
第4部 共同体/国家における政治と宗教(農園から共同体へ―「強制追放者」におけるアイデンティティの構築と崩壊;生の政治と死の宗教―『激しく攻める者はこれを奪う』 ほか)

著者等紹介

山辺省太[ヤマベショウタ]
1971年愛知県生まれ。現在、南山大学外国語学部准教授。名古屋大学大学院国際言語文化研究科博士後期課程単位取得退学。博士(文学)。専門は現代アメリカ小説(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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endormeuse

1
『他者の暴力を介して神の啓示が浮上すること、有限の他者の暴力が無限の他者性を、非暴力で恩寵に満ちた場所、つまり神の国を主体に開示すること』というオコナー文学の主題の読解を中心に、個別のライトモチーフを明快に論述。2019/05/25

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