出版社内容情報
2018年5月に逝去した、最も偉大な米作家の一人 フィリップ・ロス。成熟度を増した後期作品群を論じる本邦初のロス研究書。2018年5月に逝去した
「最も偉大なアメリカ作家の一人」、フィリップ・ロス。
豊かな物語性の中で、市井の個人の視点で
鋭く「アメリカ」と対峙し、
深層を抉ったロス。
ことに成熟度を増した後期作品群を中心に論じた、
本邦初の“ロス研究書”。
本書で論じる作品:
『カウンターライフ』
『オペレーション・シャイロック』
『サバスの劇場』
『アメリカン・パストラル』
『私は共産主義者と結婚していた』
『人間の汚れ』
『プロット・アゲインスト・アメリカ』
『ゴースト退場』
『ネメシス』
杉澤 伶維子[スギサワ レイコ]
著・文・その他
内容説明
アメリカ社会の深層を抉りつづけた作家―2018年に逝去した偉大な“アメリカ作家”の後期作品群。そこに描き込まれたユダヤ性、老い、性などのキーワードとともに、アメリカへの憧憬と失望を明らかにする。
目次
フィリップ・ロスの死
アメリカを語る(ユダヤ系)アメリカ作家
パストラルを求めて―『カウンターライフ』
起源の地にて―『オペレーション・シャイロック』
居場所の問題―『サバスの劇場』
想像力と創造性―『アメリカン・パストラル』
裏切りと純粋さ―『私は共産主義者と結婚していた』
個人と共同体―『ヒューマン・ステイン』
「小さな物語」の記憶―『プロット・アゲインスト・アメリカ』
作家の老いをめぐって―『ゴースト退場』
「見えない矢」を語る―『ネメシス』
「プロット・アゲインスト・アメリカ」
著者等紹介
杉澤伶維子[スギサワレイコ]
関西外国語大学英語国際学部教授。慶應義塾大学文学部卒業。同志社大学大学院文学研究科博士課程後期退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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