セレナード―横光利一モダニズム幻想集

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セレナード―横光利一モダニズム幻想集

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  • サイズ A5判/ページ数 324p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784779125324
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

新しさ、純粋知性、清廉、多くの理想と人一倍の勤勉さ…作家/知識人横光利一の今読んでも眩しい傑作が、現代仮名遣いによって甦る!新しさ、純粋知性、真心、清廉、気高……。



多くの理想を抱えて、

ひと一倍勤勉な作家であり知識人であった

横光利一の今読んでも眩しいぐらいの傑作が、

現代仮名遣いによって甦る!



横光の名前は新感覚派というレッテルと共に

語られることが多い。

新感覚派はモダニズム時代に勃興した、

近代日本では珍しく世界的な同時代性を有する

清冽な文学運動だったが、

それだけに日本の文壇、文学史では異端の刻印という

側面もあった。

モダニズム文学は当時の文壇文学の重鎮たちからは

若者による奇を衒った一時的流行と見られがちだった一方、

プロレタリア文学派からはブルジョワ的であると非難された。

横光利一はそうした両面の無理解を

真正面から受けて立ち、真に新しい文学の王道を拓くべく、

実作と文学理論の双方で苦闘していたのである。

収録作品





月夜



草の中



幸福の散布



頭ならびに腹



セレナード



表現派の役者



街の底







鼻を賭けた夫婦



美しい家



火の点いた煙草



盲腸



七階の運動



機械



薔薇



榛名





解説 モダニストの軽やかな孤独  長山靖生

横光 利一[ヨコミツ リイチ]
著・文・その他

長山 靖生[ナガヤマ ヤスオ]
編集

内容説明

多くの理想を抱えた作家であり知識人だった横光利一の今読んでも眩しいぐらいの傑作群!溢れんばかりの新しさ、純粋知性、真心、清廉、高潔が、現代仮名遣いによって甦る!横光利一の名前は新感覚派というレッテルと共に語られることが多く、日本の文壇、文学史では異端の刻印という側面もあった。モダニズム文学は当時の文壇文学の重鎮たちからは若者による奇を衒った一時的流行と見られがちだった一方、プロレタリア文学派からはブルジョワ的であると非難された。横光はそうした両面の無理解を真正面から受けて立ち、真に新しい文学の王道を拓くべく、実作と文学理論の双方で苦闘していたのである。

著者等紹介

横光利一[ヨコミツリイチ]
1898(明治31)年~1947(昭和22)年、小説家。福島県生まれ。早稲田大学中退。菊池寛を知り、『文芸春秋』創刊に際し同人となり、『日輪』『蝿』を発表。新進作家として知られ、のちに川端康成らと『文芸時代』を創刊。伝統的私小説とプロレタリア文学に対抗し、新しい感覚的表現を主張、“新感覚派”の代表的作家として活躍する

長山靖生[ナガヤマヤスオ]
評論家。1962年茨城県生まれ。鶴見大学歯学部卒業。歯学博士。文芸評論から思想史、若者論、家族論など幅広く執筆。1996年『偽史冒険世界』(筑摩書房)で大衆文学研究賞、2010年『日本SF精神史』(河出書房新社)で日本SF大賞、星雲賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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藤月はな(灯れ松明の火)

73
「月夜」とか、女性に対して男性による「所有物」視線が露骨すぎてげんなりするものもありました。死によって際立つ哀しみとエロティズム漂う「草の中」、被害者が生活のために加害者になり、さらなる被害者を増やす虚しさとそれをたった一丁のピストルが救ってくれるという希望が清々しくも痛ましい「青い石を拾ってから」が好き。そして会話調で進む作品が多い中で自動筆記で書いたとしか思えない程、改行が少ない「機械」が収録作の中で異色な立場になっています。2019/03/04

冬桐

2
上質な映画を見ているような読後。ものすっごくピアノの曲と合うと思いながら、ゆっくりと読み進めた作家さん。 これまたゲームの影響ですが、男女の掛け合いがものすごく楽しく、また男性が女性に対するイメージなど、フランス映画のような雰囲気をものすごく感じました。 特に『月夜』は、ただの掛け合いや、男女のじゃれあいに見えても、それだけがものすごく美しい映画のワンシーンのように見えて、素敵な作家さんだなと思う短編集でした。 初心者や、初めて読む作家ということなら、このシリーズはあたりだなと思う一冊でした。2021/04/24

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