もう一つの太平洋戦争―米陸軍日系二世の語学兵と情報員

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もう一つの太平洋戦争―米陸軍日系二世の語学兵と情報員

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  • サイズ A5判/ページ数 628p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784779125041
  • NDC分類 253.07
  • Cコード C0030

出版社内容情報

日本軍の真珠湾攻撃は、アメリカ日系人に衝撃を与えた。

祖国日本と自国アメリカが戦争を始めたからだ。



特に二世には、生を受け育てられた国のために戦えるのか、

それとも

監視下に置かれ、最終的には収容所に入れらるのか。

自分の忠誠心はどう示すべきか?



アメリカ軍の戦士としてヨーロッパ戦線で活躍した二世の

ことは知られているが、対日戦争の隠れた戦士としての

重要要員であった語学兵のことは、あまりにも知られていない。

戦後も国家機密の一つとして、公言を抑えられていた

二世たちの口から、少しずつ語られ出したのは1980年代に

入ってからである。



本書は、1960年代から80年代にかけて盛り上がった

公民権運動のなかで、日系二世、三世から上がった

二世語学兵の足跡を軍の正史の中に入れるべきとの声に

応えたクリントン政権下で、

アメリカ陸軍の歴史記録の専門家として国防総省に所属する

著者がまとめた総合的な著作であり、

日米戦争の“知られざる”通史でもある。



偏見と無理解のなかで、忠誠心と自らの信念に従い、

また同時に父母の祖国への葛藤を秘めながら、

戦時という極限のなかを生きた語学兵6,000人の記録を

精査する。

日本語版への序文



第1章 真珠湾攻撃以前のアメリカ陸軍と二世



第2章 第四軍情報部語学学校(通称陸軍日本語学校)

 ── 1941(昭和16)年11月―

1942(昭和17) 年5月



第3章 陸軍日本語学校(MIS)の二世の先駆者

 ── 1942(昭和17)年5月―

1942(昭和18)年2月



第4章 キャンプサヴェジ

 ── 1942(昭和17)―

1943(昭和18)年



第5章 キャンプサヴェジ

 ── 1943(昭和18)―

1944(昭和19)年



第6章 1943(昭和18)年の諸作戦に

参加したMISの二世



第7章 MISの二世 アメリカ本土で勤務

 ── 1943(昭和18)―

1945(昭和20)年



第8章 1944(昭和19)年の作戦におけるMISの二世



第9章 フォートスネリング1944―1945

(昭和19―20)年



第10章 1945(昭和20)年の諸作戦における

MISの二世



第11章 MISの2世と日本の降伏

 ── 1945(昭和20)年8月―9月



第12章 MISの2世と日本占領初期

 ── 1945(昭和20)年9月―

1946(昭和21)年2月



結びの言葉 MISの2世と歴史



あとがき──小書誌をかねて

J・C・マクノートン[ジェィシーマクノートン]
著・文・その他

森田 幸夫[モリタ ユキオ]
翻訳

内容説明

白人社会の偏見と無理解のなかで、忠誠心と自らの信念に従い、また同時に父母の祖国への葛藤を秘めながら、戦時という極限のなかを生きた語学兵6,000人の記録。1960年代以降の公民権運動のなかで澎湃と湧きあがった日系二世、三世からの声―国家機密として抑えられていた日系二世語学兵たちの足跡を軍の正史に遺すべきだ―に応えた国防総省所属の著者がまとめた日米戦争の“知られざる”通史。

目次

真珠湾攻撃以前のアメリカ陸軍と二世
第四軍情報部語学学校(通称陸軍日本語学校)―一九四一(昭和一六)年一一月‐一九四二(昭和一七)年五月
陸軍日本語学校(MIS)の二世の先駆者―一九四二(昭和一七)年五月‐一九四二(昭和一八)年二月
キャンプサヴェジ―一九四二(昭和一七)‐一九四三(昭和一八)年
キャンプサヴェジ―一九四三(昭和一八)‐一九四四(昭和一九)年
一九四三(昭和一八)年の諸作戦に参加したMISの二世
MISの二世アメリカ本土で勤務―一九四三(昭和一八)―一九四五(昭和二〇)年
一九四四(昭和一九)年の作戦におけるMISの二世
フォートスネリング一九四四‐一九四五(昭和一九‐二〇)年
一九四五(昭和二〇)年の諸作戦におけるMISの二世
MISの二世と日本の降伏―一九四五(昭和二〇)年八月‐九月
MISの二世と日本占領初期―一九四五(昭和二〇)年九月‐一九四六(昭和二一)年二月
MISの二世と歴史

著者等紹介

マクノートン,J.C.[マクノートン,J.C.] [McNaughton,James C.]
陸軍史家。1952年生まれ。ミドルバリ・カレッジ卒業、ジョンズホプキンズ大学の歴史学博士号取得。国防総省語学研究所外国語センター(DLIFLC)主任歴史家やハワイとヨーロッパ司令部付歴史家やワシントンDCのアメリカ陸軍歴史研究所研究員などの資格で30年間勤務

森田幸夫[モリタユキオ]
1930年生まれ。京都大学文学部西洋史学科修士課程修了。アメリカオハイオ州立大学大学院歴史学専攻修士課程修了、M.A.取得。愛知県立大学教授、金沢学院大学教授、金沢大学非常勤講師など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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BLACK無糖好き

15
太平洋戦争においてアメリカの陸軍日本語学校で教育を受けた日系二世の語学兵が、南太平洋・オーストラリア・中国-ビルマ-インドなどの各戦域に派遣され、極秘の情報収集、敵から押収された文書の翻訳、日本兵捕虜の尋問などにいかに貢献したか、又、戦後の占領期に二世が果たした役割などを、関係者の豊富な証言や回想記も織り交ぜながらダイナミックに綴っている。アメリカ国内で日系人が虐待される中、アメリカのために親族のいる日本と戦う心の葛藤を抱えた二世たちが、自分たちの存在意義を刻みつけた軌跡。余韻がいつまでも残る。2018/09/15

samandabadra

2
2019年の最初の本として選んだのはこの本。今、やっている翻訳に関する研究の一冊として読んでいたのだが、科研でやっている太平洋戦争が終わった後の在外日本人の動向に関しての一冊として読めることも判明。モンゴル、満洲、中央アジアなどのケースを担当しているが、ここでは戦争終了後、中抜きされて取り残された兵士たちなど、20~30万人の引揚に際し、二世語学兵の果たした役割についても書かれていて興味深い。満洲にわたった兵士もいたようだ。彼が残した成果については詳しく書かれていないようだが、どこかで文献を探してみたい2019/01/01

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