出版社内容情報
ドビュッシー、シェーンベルク、
バルトーク、ストラヴィンスキーの音楽を
〈作曲行為〉と〈音組織〉の観点から考察!
ルネッサンス以来のヨーロッパが
歴史上かつてない変動にみまわれた時期、
〈現代〉が始まる直前の〈近代〉として区分される
時代およびそれ以降の音楽文化の変容を、
トーマス・マンの小説『ファウストゥス博士』
の主人公、作曲家アードリアーンを象徴として、
激しく変貌していった音楽芸術の特色を語る。
難波弘之(ミュージシャン、東京音楽大学教授)氏、推薦!
帯文予定!
※ 本書は『アードリアーンの音楽』(1979年)を
改題、増補改訂した新版です。
内容説明
ルネッサンス以来のヨーロッパが歴史上かつてない変動にみまわれた時期、“現代”が始まる直前の“近代”として区分される時代およびそれ以降の音楽文化の変容と、トーマス・マンの小説『ファウストゥス博士』の主人公、作曲家アードリアーンを象徴として、激しく変貌していった音楽芸術の特色を語る。
目次
第1章 アードリアーンの時代(「ファウストゥス博士」;アードリアーンの時代 ほか)
第2章 ヨーロッパ音楽の音組織(調性音組織と現代の音楽文化;旋法について ほか)
第3章 モンタージュされた作曲家たち(危機への創造的解答を求めて;クロード・ドビュッシー ほか)
第4章 アードリアーンの死のあとに(現代芸術音楽のカオス;音楽文化のライフサイクル ほか)
終章 現代日本の音楽文化(東西二洋の音楽の遭遇;日本のアードリアーンとその子供たち ほか)
著者等紹介
藤原義久[フジハラヨシヒサ]
山形大学名誉教授、作曲家。1939年東京に生まれる。東京芸術大学とパリ音楽院で作曲技法を学ぶ。初等科から在学した学習院で音楽を担当した後、山形大学教育学部へ専任として移る。非常勤としては、学習院大学、聖霊女子短期大学、東北芸術工科大学、東京音楽大学を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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