出版社内容情報
戦後70年、日本人が培ってきた
平和主義・民主主義・立憲主義の理念が危機にある現在、
戦争の歴史を辿り、新たな〈生存権〉としての平和を説く!
戦争を回避するためには、人類の「欲望と理性」の
メカニズムと正面から向いあわなければならず、
それは、自らの欲望の世界をどのように制御しうるか、
にかかっている。
これまでの戦争の原因が経済的要因であるならば、
この「欲望」を少しでも排除し制御して、
従来型の戦争だけでなく、核戦争へと発展しかねない現状に
おいて、従来の価値観を見つめ直す必要があるのだ。
内容説明
戦後70年、日本人が培ってきた平和主義・民主主義・立憲主義の理念が危機にある現在、戦争の歴史を辿り、新たな“生存権”としての平和を説く!
目次
序章 基本的な問題提起とこの著書の概略
第1章 人間の本性(human nature)について―欲望と理性・相反する二つのベクトル(人間である前に動物である―されど人間“欲望・理性のメカニズム”;相反する二つのベクトル)
第2章 「生存権」の確立―動物(奴隷・農奴)から人間存在へ(日本国憲法を中心に;「生存権」の確立と歴史的背景 ほか)
第3章 人類史の現実―殺戮・戦争の歴史“五類型”(古代文明成立期における殺戮・戦争;古代中国の戦争 ほか)
第4章 「生存権」と世界平和―その可能性を探る(真の平和を求めて―政治的課題と克服…なにが可能か;平和を求める本質的課題―哲学的考察“「生存権」を死守する新しい自然法の確立と尊厳” ほか)
著者等紹介
関家新助[セキヤシンスケ]
1936年生まれ、高知県出身。1964年、学習院大学大学院哲学専攻修了。日本社会事業大学教授・日本社会事業学校長。長崎国際大学教授・人間社会学部長・副学長を歴任。現在、日本社会事業大学名誉教授、長崎国際大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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