多文化アメリカの萌芽―19~20世紀転換期文学における人種・性・階級

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多文化アメリカの萌芽―19~20世紀転換期文学における人種・性・階級

  • 里内 克巳【著】
  • 価格 ¥5,280(本体¥4,800)
  • 彩流社(2017/06発売)
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  • サイズ B6判/ページ数 476p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784779123320
  • NDC分類 930.29
  • Cコード C0098

出版社内容情報

南北戦争後のアメリカでは、アフリカ系、先住民系、移民等、多彩な書き手たちが次々と現われた。11名の作家のテクストを多層的に…19世紀末?20世紀初頭の「世紀転換期」のアメリカ。

文学史では、「リアリズム」と「自然主義」という

二つの潮流で特徴づけられる時代だが、

南北戦争(1861?65)の混乱を経て、

社会が急激な変化を遂げるなか、

アフリカ系、先住民系、移民出身の作家等、

多彩なバックグラウンドをもった書き手たちが次々と現われていた。



11名の書き手による代表的なテクストを、

人種・エスニシティ、階級、ジェンダーといった

多層的な観点から分析、

「世紀転換期アメリカ」の多文化的様相を立体的に検討し、

20世紀後半の「多文化主義」文学の萌芽をみる。

第?部 他者を捉える

──都市と農村のルポルタージュ



第1章 写真と言葉で描かれた都市

──ジェイコブ・A・リース『向こう側にいる人々の暮らし』



第2章 豊かさの向こう側

──スティーヴン・クレイン『街の女マギー』



第3章 〈車窓の社会学者〉に抗して

──W. E. B. デュボイス『黒人のたましい』?



第?部 自己を表わす──マイノリティ文学の私語り



第4章 死の影の谷を抜けて

──W. E. B. デュボイス『黒人のたましい』?



第5章 赤い鳥のビーズ細工

──ジトカラ=シャ『アメリカ・インディアンの物語』



第6章 奇跡の人の文学

──ヘレン・ケラー『私の人生の物語』



第?部 物語る──エスニック・ロマンスの主張



第7章 歴史のトラウマを書く

──アリス・キャラハン『ワイネマ──森の子供』



第8章 融けきらない移民たち

──エイブラハム・カーハン『イェクル』



第9章 トランスパシフィックの物語学

──スイシンファー「スプリング・フラグランス夫人」

その他の短編



第?部 過去を振り返る──世紀転換期の小説と奴隷制



第10章 〈人種〉のメロドラマ

──フランシス・E・W・ハーパー『アイオラ・リロイ』



第11章 〈人種〉から〈人類〉へ

──チャールズ・W・チェスナット『杉に隠れた家』



第12章 アメリカの始まりに目を凝らして

──マーク・トウェイン『それはどっちだったか』、

「インディアンタウン」

里内 克巳[サトウチ カツミ]
さとうち・かつみ
大阪大学言語文化研究科准教授。
南北戦争後から20世紀初頭までのアメリカ文学を
主たる専門とする。
【著書】『マーク・トウェイン文学/文化事典』
(共編著、彩流社、2010年)、
『バラク・オバマの言葉と文学
──自伝が語る人種とアメリカ』(編著、彩流社、2011年)。
【訳書】
ジョージ・ワシントン・ケイブル『グランディシム一族
──クレオールたちのアメリカ南部』
(共訳、彩流社、1999年)、
マーク・トウェイン『それはどっちだったか』
(彩流社、2015年)。

内容説明

「世紀転換期アメリカ」の多文化性が鮮やかに浮かび上がる―南北戦争の混乱を経て、急激な変化を遂げたアメリカ。多くの社会矛盾を抱えるなか、アフリカ系、先住民系、移民出身等、多彩な書き手たちが次々と現われていた。11人の作家によるテクストを多層的に分析、20世紀後半の「多文化主義」の萌芽をみる。

目次

第1部 他者を捉える―都市と農村のルポルタージュ(写真と言葉で描かれた都市―ジェイコブ・A.リース『向こう側にいる人々の暮らし』;豊かさの向こう側―スティーヴン・クレイン『街の女マギー』;“車窓の社会学者”に抗して―W.E.B.デュボイス『黒人のたましい』)
第2部 自己を表わす―マイノリティ文学の私語り(死の影の谷を抜けて―W.E.B.デュボイス『黒人のたましい』2;赤い鳥のビーズ細工―ジトカラ=シャ『アメリカ・インディアンの物語』;奇跡の人の文学―ヘレン・ケラー『私の人生の物語』)
第3部 物語る―エスニック・ロマンスの主張(歴史のトラウマを書く―アリス・キャラハン『ワイネマ‐森の子供』;融けきらない移民たち―エイブラハム・カーハン『イェクル』;トランスパシフィックの物語学―スイシンファー「スプリング・フラグランス夫人」その他の短編)
第4部 過去を振り返る―世紀転換期の小説と奴隷制(“人種”のメロドラマ―フランシス・E.W.ハーパー『アイオラ・リロイ』;“人種”から“人類”へ―チャールズ・W.チェスナット『杉に隠れた家』;アメリカの始まりに目を凝らして―マーク・トウェイン『それはどっちだったか』、「インディアンタウン」)

著者等紹介

里内克巳[サトウチカツミ]
京都大学大学院修士課程修了。現在、大阪大学言語文化研究科准教授。南北戦争後から20世紀初頭までのアメリカ文学を主たる専門とする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。