出版社内容情報
孤高の作家、高橋たか子の作品世界を読み解く!
高橋たか子は、泉鏡花賞、川端康成賞、田村俊子賞、
女流文学賞、読売文学賞、毎日芸術賞を受賞し、
高い評価を受けながらも、
一般読者に敬遠されたことは否めない。
本書は、難解と言われる観念論的な領域に軸足が
置かれた小説世界に分け入るために
作品5点を選び、
それぞれの作品世界を個別に読み解くことで
作家の諸相を描き出すとともに、
高橋たか子文学への招待をめざしたものでもある。
【?】
作家の特徴──『渺茫』によって
【?】
わたしが真犯人なの……? ──『ロンリー・ウーマン』
第一章 乾いた響き
第二章 なりすまし
第三章 「それは私です」
【?】
目眩く灼熱を歩いたのだ──『空の果てまで』
第一章 エピソードいくつか
第二章 哲学少女
第三章 第一の犯行
第四章 第二の犯行
第五章 火急の自分
【?】
心性への侵犯──『誘惑者』
第一章 言いようもない
第二章 私、不安だわ
第三章 ロマンのかけらもない
第四章 何でもできる
第五章 詰襟の学生
【?】
自分探しの旅路──『奇妙な縁』
第一章 老女るりこ
第二章 出会い
第三章 幻影
第四章 羽岡フレーズ
あとがき
藤倉 孝純[フジクラ タカスミ]
ふじくら・たかすみ
早稲田大学理工学部応用化学科卒。
1937年、東京都生まれ。
1962年、中央大学法学部卒業、
同年早稲田大学文学部学士入学。
在学中、60年安保闘争に参加、以後70年安保闘争、
全共闘運動に参加。
「現状分析研究会」、「ヘーゲルを読む会」に
会員として参加。
現在、「ドストエーフスキイの会」会員、
「伊東市国際交流協会」会員、
反原発運動に参加。
著書 『民族問題とレーニン』
(BOC出版部・高梨純夫のペンネーム)、
『神なき救済 ドストエフスキー論』(社会評論社)、
『悪霊論 自我の崩壊過程』(作品社)等。
内容説明
孤高の作家の作品世界を読み解く!人間の内奥に潜む“悪”の諸相を描き、泉鏡花賞をはじめ多くの文学賞を得た作家・高橋たか子。難解と言われた作家の小説世界に丹念に分け入り、その魂の遍歴が、ついに神との出会いを果たした過程をあますところなく分析した入魂の力作。
目次
1 作家の特徴―「渺茫」に寄せて
2 わたしが真犯人なの…?―『ロンリー・ウーマン』(乾いた響き;なりすまし;「それは私です」)
3 目眩く灼熱を歩いたのだ―『空の果てまで』(エピソードいくつか;哲学少女;第一の犯行;第二の犯行;火急の自分自身)
4 心性への侵犯―『誘惑者』(言いようもない;私、不安だわ;ロマンのかけらもない;何でもできる;詰襟の大学生)
5 自分探しの旅路―『奇妙な縁』(老女るりこ;出会い;幻影;羽岡フレーズ)
著者等紹介
藤倉孝純[フジクラタカスミ]
1937年、東京都生まれ。1962年、中央大学法学部卒業、同年早稲田大学文学部学士入学。在学中、60年安保闘争に参加、以後70年安保闘争、全共闘運動に参加。「現状分析研究会」、「ヘーゲルを読む会」に会員として参加。現在、「ドストエーフスキイの会」会員、「伊東市国際交流協会」会員、反原発運動に参加。高梨純夫のペンネームによる著書もある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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