出版社内容情報
アメリカとヨーロッパ、異なる価値観に生きる人々を軽快に描いたヘンリー・ジェイムズ初期の作品を、没後100年に新訳でおくる。ヘンリー・ジェイムズ没後100年記念出版!
約40年ぶりの新訳!
ヘンリー・ジェイムズ初期の作品『ヨーロッパ人』(1878)。
1840年代のアメリカ、ニューイングランドのボストン近郊。
禁欲勤勉、信仰心の篤いピューリタン一家の親戚を、
ヨーロッパで生まれ育った姉弟が訪れる。
アメリカ(新世界)とヨーロッパ(旧世界)、
互いに異なる価値観(異文化)に出会った人々を軽快に描く。
『ヨーロッパ人』
1878年、ジェイムズ35歳のときの作品。
75年よりヨーロッパを
作家活動の本拠地としていたジェイムズが、
パリを舞台に、乗り越えられない文化の壁を
テーマにした『アメリカ人』(1877)に続いて、
また、名声を確かなものとした『デイジー・ミラー』
(1878)と同時期に発表した。
ジェイムズ自ら編集した全26巻の「ニューヨーク・エディション」に
選ばれなかったため、軽視されがちだが、
創作初期のジェイムズの関心事、
さらに「ヨーロッパ観」と「アメリカ観」がうかがわれ、
見逃せない作品である。
ヘンリー・ジェイムズ[ヘンリー ジェイムズ]
Henry James.1843-1916
19世紀後半?20世紀の英米文学を代表する小説家。
主要作品に『デイジー・ミラー』、『ある婦人の肖像』、
『ねじの回転』、『鳩の翼』等。
映画化作品が多いが、難解なテクストで知られる。
藤野 早苗[フジノ サナエ]
ふじの・さなえ
恵泉女学園大学名誉教授。
【著書】
『ヘンリー・ジェイムズのアメリカ』(彩流社、2004)、
『アメリカ文学にみる女性改革者たち』(共著、彩流社、2010)、
『ヘンリー・ジェイムズ「悲劇の詩神」を読む』
(編著、彩流社、2012)ほか。
【訳書】
エレン・グラスゴー『不毛の大地』(共訳、荒地出版社、1995)。
内容説明
アメリカとヨーロッパ―1840年代のボストン近郊。謹厳なピューリタン一家の親戚を、ヨーロッパで生まれ育った姉弟が訪ねてくる―。異なる価値観に生きる人々を軽快に描く。
著者等紹介
ジェイムズ,ヘンリー[ジェイムズ,ヘンリー] [James,Henry]
1843‐1916。ニューヨーク生まれ。1876年からロンドンを作家活動の本拠地とし、異なった文化が人の心や行動に及ぼす影響を、登場人物の意識に焦点を当て描きだしていく、心理的リアリズムの小説を数多く残している
藤野早苗[フジノサナエ]
津田塾大学大学院博士課程満期退学、King’s College London,MA。恵泉女学園大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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