世界とつながるハプスブルク帝国―海軍・科学・植民地主義の連動

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世界とつながるハプスブルク帝国―海軍・科学・植民地主義の連動

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  • サイズ A5判/ページ数 213,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784779122651
  • NDC分類 234.6
  • Cコード C0022

出版社内容情報

ハプスブルク帝国のイメージを刷新する労作!



「ハプスブルク帝国に海軍はあったのか?

海外に植民地を持っていたのか?」

素朴な疑問を持つ人は多い。



 近代のハプスブルク帝国から受けるイメージは、

内陸部に広大な領土を有し、多様な民族を統治する

「大陸帝国」の姿である。

そこには「植民地主義」や「海軍」といった言葉は

そぐわないように見える。



 だが、ハプスブルク帝国は、

世界を目指したヨーロッパという

一団に属する大国であった。

帝国主義という時代精神のなかで

ハプスブルク帝国もその例外ではなかった。

実際、ハプスブルク帝国は海外世界へアクセスする

ための海軍と科学を自前で有し、世界へ、

とくにインド洋から太平洋島嶼へは

学術調査という特異な“進出”を展開していた。



 この帝国が海の外の世界とつながっていた実相を

解明することで、従来の歴史学に見られる

西の「海洋帝国」と東の「大陸帝国」という

固定観念を打ち破る。

序 章



第1章 世界遠征の開始  

  第1節 海軍の建設と世界遠征

  第2節 オーストリアとプロイセンの世界遠征

  第3節 世論の反響とドイツ統一問題



第2章 植民地獲得政策

──世界遠征から拠点植民地構想へ

  第1節 ノヴァラ号遠征と植民地獲得計画

  第2節 ヴュラーシュトルフの東アジア進出構想



第3章 言説とイデオロギー

──ノヴァラ号遠征と「植民地なき植民地主義」

  第1節 ハプスブルク帝国の「植民地主義」?

  第2節 ニコバル諸島滞在と遠征記の言説

  第3節 言説の連鎖と植民地プロパガンダ

  第4節 太平洋島嶼をめぐる植民地主義言説

  第5節 マオリから見た「植民地なき植民地主義」



第4章 科学──ノヴァラ号遠征と西洋科学

  第1節 オーストリア科学界の変容と海外遠征

  第2節 西洋科学のなかのオーストリア

  第3節 西洋科学と「植民地なき植民地主義」

  第4節 人類学調査と人種イデオロギーの大衆化



第5章 アジア太平洋

──ノヴァラ号遠征以後の海外世界とのつながり

  第1節 太平洋のオーストリア人科学者

  第2節 太平洋のハプスブルク帝国海軍

  第3節 東アジア世界とのつながり



第6章 海軍の展開

── 20 世紀初頭の東アジア常駐海軍

  第1節 東アジア・ステーション体制

  第2節 保護任務の限界と打開策

  第3節 儀礼と「ショー・ザ・フェイス」

  第4節 「ショー・ザ・バンド」



終 章

大井 知範[オオイ トモノリ]
おおいとものり
明治大学、鳥取大学非常勤講師。1977 年生まれ。
明治大学学院博士後期課程修了、明治大学政治経済学部助教、
ベルリン自由大学客員研究員を経て現職。博士(政治学)。
共著『ドイツ史と戦争
──「軍事史」と「戦争史」』彩流社(2011 年)。論文多数。

内容説明

「ハプスブルク帝国に海軍はあったのか?海外に植民地を持っていたのか?」疑問を持つ人は多い。だが、ハプスブルク帝国は、世界を目指したヨーロッパの大国であり、帝国主義という時代精神のなかでその例外ではなかった。実際、海軍と科学を自前で有し、世界へ、とくにインド洋から太平洋に向けて学術調査という特異な“進出”を展開していたのだ。西の「海洋帝国」と東の「大陸帝国」という観念を破壊!ハプスブルク帝国のイメージを刷新する労作!

目次

序章
第1章 世界遠征の開始
第2章 植民地獲得政策―世界遠征から拠点植民地構想へ
第3章 言説とイデオロギー―ノヴァラ号遠征と「植民地なき植民地主義」
第4章 科学―ノヴァラ号遠征と西洋科学
第5章 アジア太平洋―ノヴァラ号遠征以後の海外世界とのつながり
第6章 海軍の展開―20世紀初頭の東アジア常駐海軍
終章

著者等紹介

大井知範[オオイトモノリ]
明治大学、鳥取大学非常勤講師。1977年千葉県生まれ。明治大学卒業、同大学院博士後期課程修了、明治大学政治経済学部助教、ベルリン自由大学客員研究員を経て現職。博士(政治学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

学園都市のペンギン

0
この本はハプスブルク君主国がどのように世界と関わっていったのか、ということを海軍、科学、植民地主義の3つの視点で以って、それらが複雑に絡み合って連動していく様が叙述されていた。 現時点の僕個人としては、この本が提供する歴史も充分に興味を惹くものがあるが、それを超えて、このような新鮮な歴史を再構成する際に必要となる研究者の持つ視点に興味がある。学問をやる者として、このような視点を身につけることは重要であると日々感じている。しかしその視点が空想であってはならない。読みながらそのことが常に頭に居座っていた。2018/12/08

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