出版社内容情報
長崎の原爆投下のとき、爆心地からわずか1.2kmで
被爆した15歳の少女。
戦前・戦争中の暮らしから戦後民主主義の時代、
再軍備の現在までを戦後70年目に語る。
被爆者が日本から一人もいなくなる日も近いという思いから、
86歳にして日々ブログを書き続けている。
28年間高校等の教壇に立った女性らしく(うち19年は定時制高校)、
やわらかいことばと鋭い感性で本質を伝える。
批評家で長男の切通理作氏が、若い人たちへの橋渡し役として
インタビューを通して母と向き合う。
被爆100年を迎える中学生・高校生の皆さんへ
まえがき (切通理作)
第一章 原爆の日
第二章 育った頃 戦前、戦中の
暮らしと学校
第三章 空襲の日々 戦時下の生活
第四章 敗戦の頃
第五章 民主主義の時代
第六章 教育と学校
第七章 再軍備と民主主義の行く末
第八章 女性として生きる
第九章 老いと生活
第十章 被爆、そして原発に関する事
あとがき (狩野美智子)
狩野 美智子[カノウ ミチコ]
かのう・みちこ
?1929年東京生まれ。
東京大空襲をはじめ東京で毎日のように空襲を体験、
その後長崎で学徒動員で働いていた工場で
爆心地から1.2km地点で被爆。慶應義塾大学史学科西洋史卒業。
都内の定時制高校などで社会科教諭として28年教鞭をとり、
のち文筆家・翻訳家。
主著『バスク物語』『バスクとスペイン内戦』(ともに彩流社)、
『沖縄を学ぶ』(吾妻書房)、『野上弥生子とその時代』
(ゆまに書房)。共著『広島・長崎から―戦後民主主義を語る』
(彩流社)、『スペイン賛歌』(春秋社)他。
切通 理作[キリドオシ リサク]
きりどおし・りさく
?1964年東京生まれ。和光大学人文学部文学科卒業。
「民族差別論」を学ぶ。編集者を経て文筆業。
映画、コミック、音楽、文学、社会問題を
クロスオーバーした批評活動を行なう。
『宮崎駿の〈世界〉』で2001年サントリー学芸賞受賞。
主著『怪獣使いと少年 ウルトラマンの作家たち』
『本多猪四郎 無冠の巨匠』(ともに洋泉社)、
『山田洋次の〈世界〉』(ちくま新書)、
『お前がセカイを殺したいなら』(フィルムアート社)、
『ある朝、セカイは死んでいた』(文藝春秋)他多数。
内容説明
爆心地からわずか1.2kmで被爆した少女。ずっと閉ざされていた、あのとき見たはずの景色、聞いたはずの音の記憶。私は、生きていても、いいのだろうか。戦前・戦争中の暮らしから戦後民主主義の時代、再軍備の現在までの母の体験を、息子(切通理作氏)が聞き取った。
目次
第1章 一九四五年八月九日
第2章 戦中と戦後の間に
第3章 兵隊に行かなかったお父さん―戦前の暮らし
第4章 学校に行きたい
第5章 女性としての解放
第6章 核以後の時代を生きる
著者等紹介
切通理作[キリドオシリサク]
1964年東京生まれ。和光大学人文学部文学科卒業。「民族差別論」を学ぶ。編集者を経て文筆業。映画、コミック、音楽、文学、社会問題をクロスオーバーした批評活動を行なう。『宮崎駿の“世界”』で2001年サントリー学芸賞受賞
狩野美智子[カノウミチコ]
1929年東京生まれ。東京大空襲をはじめ東京で毎日のように空襲を体験、その後長崎で学徒動員で働いていた工場で爆心地から1.2km地点で被爆。慶應義塾大学史学科西洋史卒業。都内の定時制高校などで社会科教諭として28年教鞭をとり、のち文筆家・翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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